FIA新会長、ハミルトン電撃引退の噂について発言「彼が辞めるとは思わない。彼が何か言ったのか?」

FIAの新しい会長に就任したモハメド・ベン・スレイエムは、2021年のF1最終戦アブダビGPで敗北し、それ以来沈黙を守っているルイス・ハミルトンが、電撃的にF1引退することはないと確信している。

FIA新会長、ハミルトン電撃引退の噂について発言「彼が辞めるとは思わない。彼が何か言ったのか?」

 昨年12月に、ジャン・トッドの後を受ける形でFIAの新会長に就任したモハメド・ベン・スレイエムは、2021年のF1最終戦アブダビGPで敗北を喫し、史上最多8回目となるF1ドライバーズタイトル獲得を逃したルイス・ハミルトン(メルセデス)が、昨シーズン限りでF1を引退することはないだろうと語った。

 2021年のF1は、最終戦の最終ラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がハミルトンをオーバーテイクし、自身初のチャンピオンを獲得するという劇的な幕切れとなった。

 ただ敗れたメルセデスは、最終戦アブダビGPのセーフティカー解除時の手順がレギュレーション違反だと抗議。レーススチュワードはこれを棄却したものの、チーム側は納得せず、上訴も辞さない構えを見せた。しかしFIAがアブダビGPで起きたことについて調査を行なうと発表したことで、最終的にメルセデスも上訴を取り下げることになった。

 ただハミルトンは、アブダビGPのレース直後に行なわれたインタビューでは発言したものの、公式会見には欠席。FIAの年間表彰式にも姿を見せなかった。またレース以降は自身のSNSでも沈黙を守っている。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、自身も、そしてハミルトンも、アブダビで起きたことに「幻滅している」と発言。「それでも、ルイスがレースを続けることを願っている」と、ハミルトンがF1からの引退を検討していることを示唆した。

 ベン・スレイエムFIA新会長は、アブダビでの出来事が繰り返されないようにすべく、F1のレギュレーションを変更することを検討中であると指摘。さらにハミルトンが引退する可能性について、次のように語った。

「いや、私は彼が辞めるとは思わない」

 ベン・スレイエム会長は、ダカール・ラリーを前に行なわれた記者会見でそう語った。

「ルイス自身が、レースをするつもりはないと宣言したか? それは”ノー”だ。当然ね。ドライバーであることは、自分自身で宣言すべきことだ。噂話をするべきではない」

「ルイスがレースを続けると、私は確信している。彼は、モータースポーツにおいては重要な存在だ。ルイスは、当然F1の新しい時代でも勝利と成功を積み重ねることができるはずだし、そこにはフェルスタッペンもいる」

「今年は、非常にチャレンジングなF1シーズンを見ることができると確信している」

 ベン・スレイエム会長は、アブダビで起きたことを繰り返さないために、FIAは積極的に動く必要があると強調した。

「私は、アブダビで起きたことを追求するつもりであり、そして誰からのプレッシャーも受けずに進めていく方法が決定されるだろう」

「FIAの完全性、そしてそれを守るのが私の仕事であり、義務でもある。しかしそれは、我々が我々自身のレギュレーションを調べることはしないという意味ではない」

「最初の記者会見で、レギュレーションは”神の書”ではないと言った。これは人間によって書かれたモノだ。だから人間によって改善され、そして変更することもできる」

 なおハミルトンがFIAの年間表彰式を欠席したことについては、許されることはないとベン・スレイエム会長は語ったが、ハミルトンからの連絡がまだないとも明かした。

「私は彼(ハミルトン)にメッセージを送った」

 そうベン・スレイエム会長は語る。

「彼は今、100%正しく反応する準備ができていないんだと思う」

「彼を責めることはできない。彼の立場も理解している。もちろん、彼は別のレベルにいるけどね」

「しかしルールもある。それは特定のドライバーやチームについてではない。基本的には、我々には尊重しなければならない規則があり、FIAの完全性を我々は尊重しなければならないんだ。そして私は、正しい事実を入手しない限り、誰のことも判断することはできない」

「もちろん、彼はガラディナー(表彰式)に出席しなかったので、チームもルイスもそのことを知っているはずだ。しかし結局のところ、誰もが人間だ。ストレスとプレッシャーもあるだろう」

「全てのことが整理されると確信している。過去のことばかり考えることはできない。考えるべきことはたくさんあるからね。我々は未来に向かっていく人間なのだ」

 
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