新テストベンチ稼働間近。“巻き返し”を狙うルノー

シェア
コメント
新テストベンチ稼働間近。“巻き返し”を狙うルノー
執筆:
2019/01/29 9:19

ルノーは新たなエンジンテストベンチを来月より使用する予定だ。これによりルノーはより信頼性のある検証とパワフルなエンジン開発を両立することができるだろう。

 ルノーは現在のパワーユニット開発においてメルセデスとフェラーリに遅れを取っている。しかし、ルノーはパワーと信頼性の面で追いつくべく、既に新たなテストベンチをフランス、ヴィリー・シャティヨンのファクトリーに設立すべく投資を行っている。

 ルノーの新テストベンチは2月から使用可能になる見込みだ。これによりルノーは、実際にトラック上を走らせなければ発見できない問題を事前に確認することができるようになるだろう。

 このベンチは自然吸気、ターボ、または電気モーターといったパワートレインの試験を行うことが可能となっている。また、フォーミュラEのマシンもテストできるほど大きな設備となっている。

「多くのコンポーネントが検証の面で一歩進むということだ。最終的にはトラックを走らせるが、マシンで実際にテストする前に検証を行うことができる」

 ルノーのテスト設備開発責任者のローラン・ド・バイユールはmotorsport.comに対してそう話している。

「検証の最終段階では、最初のプレシーズンテストの前に良い準備を行うことができる。これがテストベンチが持つ本当の可能性なんだ」

「出来るだけ多くのエレメントで、そういうことがより典型的なことになる。マシンが実際にスタートして数周走るのを確実なモノとするため、ファクトリーで事前にエンジンを始動するやり方と比較すれば、それは異なるステップだと言えるだろう」

「現時点では、エンジンとシャシー(が組み合わさった時)の問題はトラック上でマシンを走らせた時しか発見することができない」

「しかし、今後はテストの数週間前にこれらの問題を見つけることができるだろう。つまり、最初のテストセッションに向けてより良い準備ができるんだ。テストの際、問題に遭遇することなく、多くの距離を走行できるだろう」

「これらは基本的なことだが、トラック上で問題を解決するには時間がかかり、走行時間を奪うことになる。1日のテスト時間は限られていて、年間のテスト日数も同様だ」

 ルノーは1970年台にF1へ参戦して以来、継続してエンジン開発を行っている19,000平方メートルの敷地面積をほこるヴィリーの工場を、約4000平方メートル拡張する準備をしている。工場の拡張部分には主にエンジン組み立て部門が移動してくる予定となっている。

 この新テストベンチは、2021年にレギュレーション改訂された時に強いパワーのエンジンを追求する能力を持つ、というルノーの構想を形作る一部となっている。

「我々は、現在使用しているテストベンチが時代遅れになると考えている。テストベンチの寿命は約10年ほどだろう。そのため、現在のテストベンチの使用を終える時期に近づいており、このプロジェクトを立ち上げる良い機会だった」

 バイユールは続けて語る。

「2021年のレギュレーション変更に備えておきたかった。このベンチはより強力になるだろう。そして、2021年のレギュレーションに合わせて、よりパワフルなエンジンのテストも可能だろう。もっとも、レギュレーションは確定していないので、可能性の話ではあるが……」

 なお、2019年シーズンの最初のプレシーズンテストは2月18日~21日に予定されている。

次の記事
ルクレール、2019年の躍進でベッテルに「厳しい選択」を強いる?

前の記事

ルクレール、2019年の躍進でベッテルに「厳しい選択」を強いる?

次の記事

F1GP主催者がリバティ・メディアに反旗? 「将来に向け大きな懸念」

F1GP主催者がリバティ・メディアに反旗? 「将来に向け大きな懸念」
Load comments

この記事について

シリーズ F1
チーム ルノーF1チーム
執筆者 Benjamin Vinel