ウイリアムズの買収に元F1ボスが関わっていた!? 副代表「そんなことはない」と否定
F1のウイリアムズはそのチーム株式がアメリカの投資会社へ売却された。そこには元F1責任者のバーニー・エクレストンの関与があったのではという憶測も流れたが、チーム副代表はそれを明確に否定した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
8月21日、ウイリアムズはアメリカの民間投資会社であるドリルトン・キャピタルに買収されたことを発表した。
近年はF1での低迷が続き、収益も落ち込んでいたウイリアムズは、5月下旬の段階で新たな投資家探しに着手していること、そしてチームの株式売却も含めて検討していることを明かしていた。
今回ウイリアムズの買収規模は1億5千万ユーロ(約190億円)規模と大きなものだ。ただ買収後もチームはウイリアムズとして継続して参戦し、ファクトリーの移転などもないとされている。
この買収については提出書類から実際にはドリルトン・キャピタルの管理するファンドであるBCE limitedと呼ばれる会社がチームの売却先であることが明らかとなっている。
そしてその名称は、F1の元CEOであったバーニー・エクレストンが買収に関わっているのではないかという憶測に繋がった。エクレストンのフルネームは“Bernard Charles Ecclestone”。つまり頭文字を繋げると『BCE』となるのだ。
しかしチーム副代表のクレア・ウイリアムズは、エクレストンが今回の売却に何の関与もないと語った。
「私はMr.エクレストンと今週の始めに話しました。そして背後にあなたがいたのか? と尋ねてみました」と、副代表は言う。
「もちろん冗談であって、そうしたことはありません。バーニーは我々の新たなオーナーとは何の関係もないです」
「ドリルトン・キャピタルは完全に独立しており、バーニーはウイリアムズの新たなオーナーではありません。私は自らの役割、そして仕事を遂行しており、これは普段どおりのビジネスです」
ドリルトン・キャピタルはウイリアムズの全株式を取得しており、そこには大株主で創設者であるフランク・ウイリアムズや、メルセデスF1代表の所有していた株式も含まれる。
クレア副代表はドリルトン・キャピタルの背景は明かせないが、彼らによる買収はよく検討されたもので、今後チームを前進させることに適した組織であり人材だと述べている。
「ドリルトンの背後にいる人々についてあまり詳細は明かせませんが、今後数週間から数ヵ月でより明瞭になるか、我々が明らかにすることができるでしょう」
「しかし彼らはこのプロセスが始まって以来、膨大な量の企業精査を行なっています。彼らは最初からこの売却プロセスに参加していたんです」
「我々のチーム、そしてこのスポーツを理解するために非常に多くの時間が費やされてきました」
「私は彼らがこのチームを前進させるにあたって適切な人々であると確信しています」
また今回の買収によってウイリアムズのマネージャー職につく彼女自身や、代表のフランク・ウイリアムズはどうなるのかを尋ねると、クレア副代表は「時期尚早だ」と答えた。
「差し当たっては、普段どおりですよ」
「私はバルセロナ、そしてそれ以前のチームを運営していた立場でここにいます。そしてそれは今後も続いていくでしょう」
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