レッドブルF1のニューウェイ、第一線から退くとの噂も自身の取り組み方に変わりナシ。日本GPではトラックサイドに復帰
ここ数日レッドブルCTOエイドリアン・ニューウェイの将来をめぐる噂が飛び交っているが、F1タイトルを狙うというチームでの取り組み方に変わりはないようだ。
ここ数日、レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー(CTO)であるエイドリアン・ニューウェイをめぐっては、今後はF1チームでの第一線から離れる可能性があるという噂が飛び交っている。
しかしmotorsport.comの調べでは、空力の鬼才と呼ばれるニューウェイはF1チームでの取り組みを続けるようだ。
伝説的なF1デザイナーであるニューウェイは、レッドブルF1の近年の成功に欠かせない存在であり、テクニカルディレクターのピエール・ワシェやデザインチームと共にコンストラクターズタイトル3連覇を狙う2024年シーズンの新車RB20の開発に勤しんできた。
現在ニューウェイはCTOの役割を他のプロジェクトに拡大しており、フルタイムでF1チームに関わっている訳ではないが、それでもチームがサーキットで最大限のポテンシャルを発揮するために多くの時間を割いている。
開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPに出席したニューウェイだが、第3戦オーストラリアGPを欠席する予定。そのため、F1チームでの役割が部分的に少なくなる可能性があるとの見方が強まっている。
またレッドブル側が市販ハイパーカーRB17の開発プロジェクトにニューウェイを専念させたいと考えているという噂もある。ここには、オフシーズンからパドック内外を騒がせるレッドブル・レーシング上層部の覇権争いに対する潜在的な不安も関係しているとも言われている。
しかし情報筋によると、ニューウェイが役割を変えるという見立ては的外れだという。彼の役割に変更はなく、RB20の開発を継続。第4戦日本GPでは予定通りトラックサイドに再び姿を現すこととなっている。
Adrian Newey, Red Bull Racing Chief Technical Officer
Photo by: Red Bull Content Pool
ニューウェイは長い間、F1への関与を止める可能性があると噂されてきたが、F1タイトルを狙う意欲は変わらず持ち続けている。
実際、今年始めに語った際にニューウェイは、レッドブルF1がルノー製パワーユニット(PU)で大きな不利を強いられていた2014年には、F1から離れることも検討したことがあったという。
「(技術チームを作るために)レッドブルに入った」とニューウェイは言う。
「キャリア上ではちょっとしたリスクだったが、もう一度チームの立ち上げから開発に携わりたかったのだ」
「だからクリスチャン(ホーナー/レッドブルF1代表)とヘルムート(マルコ/レッドブルのモータースポーツアドバイザー)と共にスタート地点に立ち、チームを発展させてきた。それなのに、なぜ私がそこから離れようと思うのだろうか?」
「2014年に直面したのは、全く別の理由によるものだった。あの時は単純に、手にしていたPUのパフォーマンスが良くなかった。そうなったのも当然だ。それにメーカー(ルノー)上層部には、その状況を好転させるために投資をしようという大きな意欲はなかったようだった」
「チャンピオンになるためにはドライバー、シャシー、エンジンの3要素が必要だ。そのうちのひとつが弱いと勝てない……少し憂鬱な状況だったのだ」
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