”音の出る”PUはスポンサー離れに繋がる? マクラーレンCEOは否定「それは自動車メーカーよりの考え」

F1が将来的に”音の出る”エンジンを使うようになった場合、スポンサーの流出に繋がるのではないかと懐疑的な見方もあるが、マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、そんなことはないと考えている。

”音の出る”PUはスポンサー離れに繋がる? マクラーレンCEOは否定「それは自動車メーカーよりの考え」

 F1は2025年から、次世代パワーユニット(PU)を導入する予定だが、この新PUはコスト削減や持続可能性の向上を達成しつつも、”パワフルでエモーショナル”なPUを目指すという原則が合意されている。

 中でもレッドブルは、音の小さい現行PUを廃止し、環境に優しい燃料で走る、より刺激的なPUを導入したいと考えているようだ。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、合成燃料などの環境に優しい燃料を使って環境保全に貢献しつつ、エンジンのスリルを取り戻せば、ファンにとってF1がよりエキサイティングになると考えている。

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 しかし、全ての人が同じ意見なわけではない。メルセデスのトト・ウルフ代表は、スリルを確保する一方で持続可能性が完全に確保されていない場合、大手のスポンサーがF1に関わることを好まないのではないかと懸念しているようだ。

 世界最大のモータースポーツマーケティング会社”ジャスト・マーケティング・インターナショナル”(JMI)の創設者としてF1に関わって来たザク・ブラウン(現マクラーレン・レーシングCEO)は、レッドブルが提案した内容でスポンサーが不満を抱くかどうかは不透明だと話した。

「最も重要なことは、F1が持続可能であることだ」とブラウンは語った。

「それには様々な方法があると思うが、F1が持続可能である限り、スポンサーはそれがどんな方法かを気にすることはないだろう」

「つまり持続可能な燃料を使用する内燃機関であろうと、電気自動車やハイブリッド車であろうと、F1の技術が最先端だということであり、持続可能性はこのスポーツと世界にとって決定的に重要なんだ」

 ブラウンは、自動車メーカーが短期的にも長期的にも様々な課題に直面している中で、メルセデスがフルワークスチームであることから、ウルフのスタンスにバイアスがかかっているのではないかと考えている。

「(ウルフの意見は)おそらく持続可能性の要素を、どうやって市場に売り出すかという点で自らの考えと一致させたいという、メーカー寄りの考えだと思う」

「私は、企業パートナーにとって重要なのは持続可能性だと思う。そこに到達するためのプロダクトが何なのかには、あまり関心がないのではないだろうか」

「では、F1が自動車産業とは異なる技術的な方向性で持続可能になった場合、ファンや企業パートナーは嫌がると思うか? 私は、全く気にしないと思う」

「しかし我々は自動車メーカーのことも考えなければいけない。なぜならば、彼らはこのスポーツの大部分を占めており、多大な貢献をしてくれているからだ」

 
 

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