F1カタールGPでパンクに見舞われた4人のドライバーが証言「こんなことあってはならない」

ランド・ノリスは、F1カタールGPで“危険な”パンクに見舞われる前に何の兆候もなかったといい、こういうことは起きてはならないと語った。

F1カタールGPでパンクに見舞われた4人のドライバーが証言「こんなことあってはならない」

 マクラーレンのランド・ノリスは、F1カタールGPのレース終盤に4番手を走行していたものの、残り8周というタイミングで左フロントタイヤがパンクし、緊急ピットイン。最終的に9位でレースを終えた。

 F1初開催となった今回のカタールGPではノリス以外にも、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)が同様に左フロントタイヤのパンクに見舞われた。この3人は突如左フロントタイヤのショルダー部分が裂けるようにバーストしてしまった。

 この問題に関してタイヤサプライヤーのピレリは、タイヤをファクトリーに戻して調査を行なうとしている。

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 レース後に取材に応じたノリスは、左フロントタイヤに問題が起きる可能性があるとは聞かされていたものの「特にハードタイヤを履いている状態でタイヤがブローすることは予想できなかった」と語った。

 彼はさらにこう続ける。

「僕たちはあのスティントで20周そこら(正確には24周)しか走っていなかったし、あのタイヤは20周以上持つはずのタイヤだった」

「タイヤというものは少しずつ摩耗していくので、どのサーキットでもタイヤを労って走っている。でも突然壊れてしまうことは想定していない」

「今日は多くの人にとって危険な状態だった。こういうことがあってはならない」

 ノリス曰く、タイヤのパンクは事前の警告や予兆なく突然発生したという。ノリスはその原因に関しては“明らかだ”としながらも、それについて言及することは避けた。

 ドライバーが事前に異常を察知できるように、タイヤに何か変更を加えるべきかと尋ねられたノリスはこう答えた。

「いや、そもそもこういうこと自体起きてはいけない。もし壁が近くにあったらもっと危険だったかもしれない」

「タイヤをより良くする必要がある。僕たちは毎回大きなリスクを背負っているのに、まともにサーキットを走らせてくれないのだとしたら、一体どうすればいいんだ?」

「僕はそんなに長いスティントを走っていない。20周か25周くらいだ。僕はまだサーキットを走れたはずなんだ」

 4人の中で、最初にトラブルに見舞われたのがボッタス。彼は表彰台争いを繰り広げながらも、バーストによってポイント圏外まで落ち、最終的にその時負ったマシンへのダメージが影響し、レースをリタイアした。

「何が起こったのか本当に分からない」とボッタスは言う。

「警告もなかったし、バイブレーションも起きていなかった。ペースも安定していた。グリップの感触も問題なかった。でも突然(トラブルが)起きたんだ」

「最初、マシンが横滑りしたような感覚があったから、メインストレートで風が強くなっているのかと思った。そしたら1コーナーでパンクしてしまった。ピットを過ぎてすぐの場所だから、パンクするには最悪の場所だ」

 またラッセルも彼らと同様に、事前の警告なくトラブルに見舞われたという。しかし、ウイリアムズはレース前、左フロントタイヤに負担をかけすぎると問題が起きるかもしれないと予知していたと語った。

「警告はなかった。でもレース前に予想はしていた」

「左フロントタイヤのショルダー部分、外側10cmの部分が限界にきていた。そしてそのままプッシュを続けてしまうと、ある時点でダメになってしまうんだ」

「そうなってしまったのは、今日の僕たちに速さが足りていなかったからだ。高速コーナーでも、ストレートの次のコーナーでも、ライバルは既にすぐ後ろに迫っていた。僕があれ以上タイヤをマネジメントしていたら、どのみち彼らに抜かれていただろう」

 ラッセルはさらにこう続ける。

「F1マシンは非常に速いので、タイヤは摩耗する。右コーナーを通る時は、7速でほぼ全開で走行する。正確なスピードは分からないけど、おそらく270km/hくらい出ているだろうから、そういうことも起こり得る」

 ラッセルのチームメイトであるラティフィも、トラブルに見舞われたひとり。彼はピットレーンを過ぎてすぐにタイヤが壊れてしまったため、その状態でコースを1周してピットに戻る必要があったが、結果的にコース途中で力尽き、コースサイドでマシンを止めた。

 そんなラティフィも、ノリス同様にトラブルにはかなり驚いたという。彼は前を走るラッセルがパンクでスローダウンしている様子を見ていたが、それでも自分のタイヤは問題ないという感触があったようだ。

「(ラッセルのスローダウンの原因が)タイヤだと聞いた時、僕は問題ないと思っていた。タイヤの感触は良かったし、左フロントが限界に近付いている感じもなかった」

 ラティフィはそう語る。

「そこ(左フロント)は気にして走っていたので、むしろ左リヤの方が限界に近いと思った。でも残り数周というとことで、後ろにいるアルファロメオのマシンを抑えるためにプッシュしたら、ああなったんだ」

「アルファロメオが僕たちのすぐ後ろに来ていたし、あの戦略(1ストップ作戦)をする上で失うものは何もなかった。今回は僕たちのレースだと思っていたけど、うまくはいかなかった」

 
 
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