ノリスが”独断”でファステストラップのアタック!? マクラーレン、相談されていたら「ノーだった」と示唆
ランド・ノリスは優勝したF1オランダGPの最終周にファステストラップを記録してボーナスポイントを手にしたが、これはマクラーレンのプランには無く、ドライバーの独断で行なわれたようだ。
Lando Norris, McLaren MCL38
写真:: Jordan McKean - Motorsport Images
F1オランダGPで優勝したランド・ノリス(マクラーレン)は、最終ラップにファステストラップを記録してボーナスポイントも獲得したが、これはチームのプランにはなかったドライバーの判断だったようだ。
ノリスはオランダGP予選でポールポジションを獲得して決勝に臨むと、スタートではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に先行を許してしまったがその後難なく抜き返し、トップを快走した。そして最終的には20秒以上の差をフェルスタッペンにつけてトップチェッカー。しかも最終ラップにファステストラップも記録し、ボーナスポイント1点を含めた合計26ポイントを持ち帰るという完璧なレースウイークとなった。
このレースの結果ノリスは、ランキング首位のフェルスタッペンとの差を8ポイント短縮。残り9戦で70点差とした。タイトル争いを考える上では貴重な1点だ。
ただノリスが最終ラップで記録したファステストラップは、マクラーレンのプランではなかったようだ。
Lando Norris, McLaren F1 Team, 1st position, celebrates on the podium
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
マクラーレンはレース終了後、もし終盤にファステストラップを記録することについての話し合いが行なわれていたなら、ほぼ間違いなく『ノー』と答えていただろうと示唆している。それこそが、ノリスがピットウォールに相談せず、独断で”アタック”を行なった理由だと考えられる。
オランダGPを振り返ったノリスは、レース中にマシンがどんどん良くなっているように感じていたと話した。
「かなり序盤のほうから……実際5、6周目くらいから、僕はマックスがプッシュし始めてギャップを少し広げ始めるだろうと予想していたんだけど、彼はそうはしなかった」
「そしてあるタイミングから、僕たちがいい戦いができるとわかり始めた。彼はどんどん遅れているようで、僕のペースはだんだん良くなっていたんだ」
「マシンの中では素晴らしいフィーリングだったよ。特に前に出てからは、さらに快適になった。プッシュすることができたし、クリーンエアで走るのはいつでも助けになるよ」
なおレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ノリスが最終ラップに使い込んだタイヤでファステストラップを記録したことを、重く受け止めている。
「全体としてマクラーレンが明らかに優れていた。DRS無しで最後に記録した1分13秒817のタイムは、その証拠だ」
マルコはServus TVにそう語っている。
「我々にはそのようなタイムは夢でしかない。まだやるべきことがたくさんある。残り9戦で70ポイント差のリードでは、十分ではないからだ」
Additional reporting by Markus Luttgens
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