マクラーレン、”ダウンフォース不足”というシンプルな大問題に直面。それでもノリスは復活に自信
ランド・ノリスは、マクラーレンのマシン『MCL36』がダウンフォース不足という、大問題に直面していると明かした。
Lando Norris, McLaren
Carl Bingham / Motorsport Images
近年復活の兆しを見せていた名門チームもマクラーレンだが、2022年シーズンの開幕戦バーレーンGPではノーポイントと、大きくつまづいてしまった。ランド・ノリスは、マシンのダウンフォースが不足しているという、シンプルにして大きな問題に直面していると語った。
マシンのバランスはあまり悪くなく、他に根本的な欠点も見当たらないため、チームはどこに焦点をあてるべきか分かっていると、ノリスは話す。
「シンプルにダウンフォース、つまり全体的なグリップが足りていないんだ」
「バランスがちゃんと取れていることは結構あるんだ。でもバランスが良くても遅いのなら、必要なのは至極シンプルなことなんだ」
「問題はたくさんあるわけではない。必要なのはダウンフォースだけなんだ。でもそれは、F1の世界では非常にコストがかかる大きな問題だと思う。そしてそれが今、僕たちの課題なんだ。僕たちが取り組む必要があることなんだよ」
ノリスは、バルセロナでの最初のプレシーズンテストでは好調に見えたのに、バーレーンではペースが上がらないことに当初は頭を抱えたという。
しかし彼は、マクラーレンが立ち止まっている間に、他のチームがマシンのパフォーマンスを上げることで進歩を遂げたという、単純なことが真実だと考えている。
「最初に少し戸惑ったのは、バルセロナではもう少し強そうだったということだ」
「最初はいいクルマでスタートできたと思ったけど、あまり進歩がなかった」
「このマシンはコースにとてもよく馴染んでいて、最適化の方法もすぐに理解できた。でもそこからはあまり進歩できなかった。他のすべてのチームがそこから一歩前進し、クルマについての発見を続け、僕たちよりも大きなステップを踏むことができた」
「バルセロナの(テストの)後はもっと希望があったけど、時間と共にそれが消えていった。他のみんながクルマの理解を深め、僕たちよりも大規模なアップグレードを持ち込んだ。だから僕たちは何歩か後退したんだ」
ダウンフォースを増やすのには時間がかかるが、ノリスはチームのデザイナーとテクニカルディレクターのジェームス・キーが改善策を打ち出してくれると信じている。
「(ダウンフォースが増えるのが)正確にいつになるとか、タイムスケールについて話すのは簡単なことじゃないけど、僕はチームを信頼している」
「僕たちは強くないことが分かったし、開幕戦では少し苦戦した」
「でも希望はあるし、MTC(マクラーレンのファクトリー)には良いチームがいて、すでに物事を元に戻すための良いプランに取り組んでくれている」
「それがわかれば、すぐにでも光が見えてくる。ジェームスは、すでに一生懸命働いている。他のチームと比べて自分たちがどのような立ち位置にいるのかをなんとなく理解した時点で、彼はすでに、リカバリーしてもっと良い位置に戻ろうと計画を立てていたんだ」
第2戦サウジアラビアGPのフリー走行2回目では、フェラーリやレッドブル、メルセデス勢に次ぐ7番手タイムを記録したノリス。これが復活の一歩となるのか、注目だ。
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