F1 ベルギーGP
マクラーレンF1、マシンは戦闘力アップも“癖”は変わらず。ノリス「今の走らせ方は好きじゃない」
マクラーレンのランド・ノリスは、今季マシンMCL60がシーズン中盤のアップデートで戦闘力を増した一方で、まだ自身のドライビングスタイルには合っていないと語った。

Adam Cooper
編集: 2023/08/14 22:23
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マクラーレンはオーストリアGP以降、今季マシンMCL60にアップデートの投入を開始。その効果は絶大で、イギリスGPとハンガリーGPでノリスが2位を獲得した。
しかしノリスは、マシンが自分のドライビングスタイルに合っていないと語る。そして、チームメイトのオスカー・ピアストリも同じ悩みを抱えているという。
自身に合ったマシンになるよう修正していくには何が必要か、と訊かれたノリスは次のように答えた。
「僕の好みじゃないんだ。オスカーも似たようなコメントをしているから、彼も同じだね」
「去年もそうだった。ダニエル(リカルド/現アルファタウリ)がドライブしていた時も同様の意見が出ていた。毎日、毎週ね」
「今のような走らせ方は好きじゃない。自分の長所には全く合っていないような気がする」
「スピードはできるだけ維持したいし、コーナーはU字型に走り抜けたい。最低限コーナーをU字に走りたいんだ。でも、今まで以上にコーナーをV字で走らないといけないし、そうするのは好きじゃない。あまり好きになれないんだ」
Lando Norris, McLaren MCL60
Photo by: Erik Junius
現在のマシンパッケージの長所についてノリスは、ブレーキングを挙げている。
「基本的に、このマシンは直線を好む。とはいえ、直線でめちゃくちゃ速い訳でもないんだけどね!」とノリスは言う。
「でも、ブレーキングや直線からのブレーキングは得意だから、ウェットの時にタイムを稼げる。基本的にウェットで速いというよりも、モナコみたいにブレーキングが大きなカギになる時は速いんだ。タイヤの温度も上げてくれるし、自信もつく」
「だから僕らは速いんだけど、ウェットになると実際、コーナーでは速くない。だから競争力を発揮できるようにするためには、やるべきことがあるんだ」
「それは、違うラインを走ったり、違う方法で走ったりできる幅を持てるということだ。風向きが変わったり、コンディションが変わったり、燃料の搭載量が変わったり、タイヤデグラデーション(性能劣化)が変わったりしても、僕らは常に特定の方法で走らせないといけない」
「そして、僕はその走らせ方が好きじゃなくて、適応する必要がある。ドライバーとして適応していかなきゃいけないことが沢山あるし、僕が乗りたいと思っているマシンとはかけ離れているよ」
またマシンは低速コーナーを不得意としている一方で、同様の問題を他チームも抱えているとノリスはいう。
「(マクラーレンだけの)特定の問題じゃないと思う。他のチームも同様の問題を抱えているという声は沢山聞こえてくるからね」
「でも僕らのマシンは低速コーナーで最も遅いの部類だし、それには原因がある。それほど悪いモノじゃなかったけどね。この5年間、僕らはこの領域を苦手としてきていて、あまり取り組みも行なわれなかった。そして『おお、低速域は速いから高速域に取り組もう』とはならなかったんだ」
「高速域はいつも良くて、低速域はいつも悪い。でもタイヤの基本的な特徴を考えると、どう走らせるか、その組み合わせがとても難しいんだ。マシンは直線しか好まず、コーナリングは好まない」
「だからマシンをちゃんと曲がるよう、少し改良する必要がある。マシンを良くすればするほど、タイヤへの負荷を減らすことができるんだ」
Lando Norris, McLaren, in Parc Ferme after the Sprint
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
そして、どうすればこの問題に対処できるかと問われたノリスは、次のように答えた。
「空力だと思う。でも同時にこれはハンドリングの特性の問題でもあるから、全てが空力の問題じゃない。空力はただダウンフォースを増やすだけで、絶対的なパフォーマンスをもたらす最も簡単な方法だ」
「低速域でレッドブルと同じダウンフォースがかかっていたとしても、低速域でのマシンが適切だったとは思えない。それが僕らの足かせになっているんだ」
「空力的な効果だけでなく、メカニカルな面も含めて全てがうまく噛み合い、他のチームが持っているような低速域のパフォーマンスを改善するトリックを持ち合わせていないと思う」
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