ハミルトンとのバトルから多くを学んだノリス、上位勢との表彰台争いに「とっても気分がいい!」と喜ぶ
F1オーストリアGPでレッドブル・ホンダ勢とメルセデス勢に拮抗する走りを見せたランド・ノリス(マクラーレン)は、レースを通じて「彼らと戦える」と感じたと語り、ルイス・ハミルトン(メルセデス)による賛辞にも喜びを見せた。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
ランド・ノリス(マクラーレン)は、レッドブルリンクで開催されたF1第9戦オーストリアGPでは予選2番、決勝3位とメルセデス勢とレッドブル・ホンダ勢に匹敵する走りを見せ、「彼らと戦える」という自信を感じたと語った。そして、レース中にバトルを繰り広げたルイス・ハミルトン(メルセデス)がノリスについて語った賛辞のチーム無線についても喜びを見せた。
ノリスはセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)とのターン4での交錯によってタイムペナルティが科されたものの、第1スティントを通じてハミルトンとの2番手争いを展開した。
15周に渡り2番手の座を守り続けたノリスをオーバーテイクした7度のF1世界チャンピオンであるハミルトンは、「ランドは素晴らしいドライバーだ」とチーム無線で賛辞を送った。ふたりのバトルは、同会場で開催された前戦シュタイアーマルクGP決勝でバルテリ・ボッタス(メルセデス)やペレスを相手に繰り広げたバトルよりも激しく、長いものであった。
縁石を飛び越えた際に左リヤのブレーキダクトを破損しペースが上がらないハミルトンを残り19周で再度追い抜いたノリスは、ピットでのタイムペナルティ消化のタイミングで前に出たボッタスとレースを制したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の後ろ3位でチェッカーフラッグを受けた。
レッドブル・ホンダ勢やメルセデス勢を相手取った感想や、ハミルトンのチーム無線についてmotorsport.comに尋ねられたノリスはこう答えた。
「何と言ったらいいか分からないよ」
「タフだったし、簡単にはいかなかった。第1スティントではメルセデスのふたりは僕よりも速かったからね。それは予想がついていたから驚いてはいないけど、彼らを抑え込んで長くバトルができたのはちょっと驚いた」
「でも、彼(ハミルトン)と実際に戦うのは初めてのような気がする」
ノリスは予選でメルセデス勢とペレスを破り、フェルスタッペンに次ぐ2番手を獲得したことで、2012年ぶりにマクラーレンをフロントロウへ押し上げた。
Lando Norris, McLaren MCL35M, Lewis Hamilton, Mercedes W12
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
マクラーレンのオーストリアGPは、ノリスが3番手からスタートし5位でレースを終えた前戦シュタイアーマルクGPよりも好調だったと言えるだろう。
その理由には、『MCL35M』のフロアへのアップデートや、優れたストレートスピードとコーナー出口のトラクションの活用、前戦以降行なってきたセットアップの微調整や戦略的アプローチの調整が挙げられる。
ノリスは、バトルを通じてハミルトンのドライビングをF1で初めて間近で観察できたと語った。
「リスクを冒す時に、彼がどのように運転し、レースをしているかなどを学ぶ事ができる。バルテリからもどの様に物事にアプローチするかを学ぶことができた」とノリスは言う。
「(ハミルトンからの)賛辞は嬉しいけれど、彼は完璧な走りができていた訳ではなかった」
「彼はターン1でワイドに走ったり、ターン3でミスをしたりすることも何度かあった。彼らは敵わない相手という訳ではなかった。そういう状況でマシンのパフォーマンスも上々という時に、彼らと戦うチャンスがあると実感するんだ」
「実際に彼らとレースをして、マシン同士を突き合わせて真っ向勝負をしてみないと、中々言えないことだけどね。普段彼らは僕よりもかなり先を行っているから、クールだね」
「ルイスだけでなく、バルテリやマックス、セルジオを相手にレースをするのは良い気分だ。その集団の中で、『僕らのペースが良いから、表彰台争いをしているんだ』と言えるのは、本当に気分が良いね」
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