ノリス、F1からスパ・フランコルシャンが消滅する可能性を嘆く「最近はお金の話ばっかりだね……」
マクラーレンのランド・ノリスは、仮に2023年のF1カレンダーからスパ・フランコルシャンが消滅したら「悲しい」として、「最近はお金のはなしばかりだ」と語った。
写真:: Jean Petin / Motorsport Images
マクラーレンのランド・ノリスは、スパ・フランコルシャンがF1カレンダーから消滅する可能性を嘆いている。
全24戦を予定している2023年シーズンのF1。コンコルド協定で規定されている上限に達したことで、継続開催の危機となっているグランプリもある。ベルギーGPはそのひとつで、今週末の開催が当面の間最後のレースとなる可能性がある。
ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンは、オー・ルージュを始めとする高速レイアウトが特徴。F1カレンダー上でも、マスターが難しいサーキットのひとつであり、ドライバーからも最も人気のあるサーキットのひとつだ。
スパがカレンダーから消える可能性について尋ねられたノリスは、次のように答えた。
「悲しく思うだろうね。最近はお金の話ばかりになっていると思うし、それが問題なんだ。ビジネスだからね」
2023年シーズンはラスベガスGPがアメリカ3戦目として追加され、FIFAワールドカップによってスキップされたカタールGPもカレンダーに戻ってくる。またF1関係者は、来季からキャラミ・サーキットでの南アフリカGP復活を目指して動いており、中国GPもCOVID-19の規制が許せば、カレンダー復帰を希望している。
一方で、黎明期からF1の象徴とされてきた”聖域”モナコGPの将来にも暗雲が漂っており、これまで特権とされてきた格安のレース開催料やプロダクション権限、スポンサー関連で障害が残っている。
また、2018年シーズンから10年ぶりに復活したポール・リカール・サーキットでのフランスGPは、2022年限りで消滅すると見られており、スパでのベルギーGPも今季限りとなる可能性は少なくない。
ベルギーGPの将来は、来季南アフリカGPがF1に戻ってくるかどうかにかかっていると言われている。
Lando Norris, McLaren MCL35M
Photo by: Jerry Andre / Motorsport Images
ノリスは「シーズン中最もクールなサーキット」と自身が呼ぶスパの消滅について、次のように続ける。
「残念だよ。F1にとっては歴史的なサーキットだ。僕が知っている限り、開催料を払わずカレンダーに載っているモナコも同様だ」
「モンツァとかもそうだ。F1が存在する限り、常に開催されるべきだと思う」
スパ消滅の可能性を嘆いているのは、ノリスだけではない。F1世界チャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンはベルギーGP消滅の可能性について、7月に「とても残念だ」として、市街地サーキット増加の傾向に警鐘を鳴らしている。
ベルギーGPは、他の多くのF1イベントで見られるようなファン体験を提供すべく、新機軸のイベントスタイル採用の意思を明確にしており、新しいファン層を取り込むためにコース外のエンターテインメントに重点を置いている。
スパは今季に向けて、8000万ユーロの投資を実施。ラディオンにグランドスタンドを新設し、近年ファンを苦しめていた交通インフラの問題も解消された。
またコース自体も、バリア配置の見直しやランオフエリアの拡張など、安全面を考慮した上で二輪レース開催に適したコースへと調整されている。
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