ノリス、オランダGPでフェルスタッペン相手に圧勝も「今タイトル挑戦を考えるのは馬鹿げている」
F1オランダGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンを相手に完勝したランド・ノリスだが、2024年シーズンのタイトル挑戦について語るのはまだ早いと考えている。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, battles with Lando Norris, McLaren MCL38
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1オランダGPを優勝してタイトル争いでまた一歩トップに近づいたランド・ノリス(マクラーレン)だが、今の段階でタイトルを考えるのは馬鹿げていると彼は感じている。
ノリスはオランダGP予選ではフェルスタッペンに大きなタイム差をつけてポールポジションを獲得。決勝ではスタートこそ出遅れてフェルスタッペンに先行されたが、難なくトップを取り返すと、その後は反撃も許さずに独走して勝利した。
しかもレースのラストラップに、使い込んだハードタイヤでファステストラップをマークしつつトップチェッカーを受けた。2位となったフェルスタッペンとの差は結局22.896秒……2021年のサウジアラビアGP以来、フェルスタッペンが勝利できなかったレースで、最大のギャップだった。
オランダGP終了時点で、ドライバーズランキング首位のフェルスタッペンと2番手ノリスとの差は、70ポイントまで縮小。絶好調の状況にタイトル争いへの期待も高まっているが、ノリスとしては今の段階でそれを考えるのは愚かだと考えているようだ。
「僕は今年最初のレースからチャンピオンシップに向けて戦ってきた。今、急に決断することはないよ」
タイトル獲得のチャンスがあるかと訊かれた際、ノリスはそう答えた。
Photo by: Andrew Ferraro / Motorsport Images
「僕はもっと上手くやる必要がある。ずっとハードに取り組んできたけど、まだマックスとは70ポイントの差があるんだ。だから今、(タイトルについて)何か考えるのは馬鹿げている。眼の前の1レース1レースに取り組んで、今やっていることを続けていくんだ。先のことや残りのことを考えても意味がない」
「今は気にしていないよ。僕はただ……一度に1レースへ集中しているだけだし、毎週末訊かれるような質問じゃないね」
ノリスはそう語った。ただ今のマクラーレンの速さは、ライバルチームも認めるところだ。メルセデスのトト・ウルフ代表はオランダGPでのマクラーレンは抜きん出ており、他チームを「圧倒していた」と語っている。
しかしノリスは調子に乗ったりはしていない。次戦イタリアGPに向けても、連勝へ向けて楽観視することはなかった。
「誰であれトップに立つ可能性はあるからね」とノリスは言う。
「フェラーリ、メルセデスそしてレッドブル、僕たちとね。フェラーリはとても速かった。僕らはここで彼らがあれほど優れているとは予期していなかったかもしれない。レッドブルの方が少し苦しんでいたのかもね」
「レッドブルが僕らの予想していたよりも苦戦していたのは、そのせいかもしれない。僕らはただ愚直にやり続けている」
「来週どうするかを考えても意味がない。僕らはただそこへ向かい、懸命に取り組んで、頑張るんだ。先のことを考えても仕方ないよ」
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