イタリアGP2位のノリス、僚友リカルドへの“アタック控え”にフェルスタッペン&ハミルトン事故の影響
マクラーレンのランド・ノリスは、F1イタリアGPで発生したマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンとのクラッシュを目の当たりにして、チームメイトのダニエル・リカルドへのアタックを控えることになったと語っている。
Lando Norris, McLaren MCL35M, Lewis Hamilton, Mercedes W12, and Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B
Andy Hone / Motorsport Images
F1第14戦イタリアGPで、マクラーレンは2010年のカナダGP以来となるワンツーフィニッシュを達成。ダニエル・リカルドが優勝し、ランド・ノリスが2位を獲得した。
ノリスはレース後、チームにとって歴史的な偉業の一部となれたことが「信じられない」と語る一方で、どうすれば彼自身が優勝を手にできるかを考えていたと認めている。
しかしレース中盤に、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)がクラッシュし、両者がリタイアとなった顛末を目にしたことで、先頭を走るチームメイトへのアタックを思いとどまったのだという。
「あるラップで(リカルドに)接近していたんだけど、なぜかは分からないがマックスとルイスのクラッシュが、何度か頭をよぎった。僕がミラーで良く見ていたからかもしれない」
ノリスはそう語る。
「(オーバーテイクを)トライしてみようと思っても、そのことが頭をよぎってしまって、僕は『いや、でもこれは賢明な判断じゃないかもしれない!』と思ったんだ」
その後、ノリスはチーム側に対してリカルドにペースを上げるように要望。後方からセルジオ・ペレス(レッドブル)やバルテリ・ボッタス(メルセデス)が接近しており、彼らをDRS圏内に入れないようにしようとしていたためだ。
さらにチームへの無線で、ノリスは2番手のポジションを堅持することが最善なのかと尋ねると、チームは結果がマクラーレンにとってどれほど重要なモノかという認識を示し、ノリスへポジションの維持を義務付けた。
「優勝したかったけど、1位と2位で終われたことに同じくらい満足している」と、ノリスは言う。
「僕の勝利への気持ちよりも(チームの結果の方に)優先順位があった」
「僕は何年もここにいて、特にマクラーレン、チーム全体と共にあることを願っている。そして、まだこの先、こうしたものを争う機会はあると思っている」
「でもこの瞬間、僕は自分のポジションに留まっているだけでも幸せだったよ」
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