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マクラーレン、カナダGPで表彰台争いはそもそも無理だった? 戦略ミス無しでも「ペース無かった」

F1カナダGPはマシントラブルとタイヤ選択が裏目に出たことで散々な結果となったマクラーレン。しかし順調に走れていたとしても、表彰台争いは厳しかったという。

Lando Norris, McLaren

 F1カナダGPではアップデート第2弾を持ち込んだもののランド・ノリスがリタイアし、オスカー・ピアストリは11位と大失敗に終わったマクラーレン。ただチーム代表のアンドレア・ステラは、トラブルがなくとも厳しい週末になっていただろうと考えている。

 マクラーレンはカナダGPの決勝レースでドライバーふたりがセカンドロウを確保。しかし出だしから躓いた。スタート時に、直前に降った雨の影響からインターミディエイトタイヤを履く選択をしたことがその理由だ。

 しかし路面コンディションはスタート時には回復していたためこの判断は大失敗に。マクラーレンは1周目終わりにピアストリを、2周目終わりにノリスをそれぞれピットインさせ、スリックタイヤに変えて送り出したが、大きなビハインドを負った。

 さらにその後、ノリスはギヤボックストラブルが発生してリタイアに追い込まれ、ピアストリも追い上げている最中にアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)と接触して10秒加算ペナルティを受けてしまい、11位とポイント圏外でレースを終えた。

「カナダでは、レース運営面から信頼性、そしてアクシデントに至るまで、あらゆる部分で問題が起きた。だから見直すべき点がたくさんある」

 ステラ代表はレース後にそう認めた。

 マクラーレンとしてはそうした問題のため、マイアミで投入したアップグレードとそれに続くカナダGPでのアップデートについて明確な評価を下すことができなかった。

 マクラーレンはカナダGPでは金曜日に新型フロントウイングを一時的に取り下げ、旧スペックへ戻す決断を下しているが、ステラ代表はその他のパーツについてより複雑な評価になると考えている。

「今回のスプリントイベントには2つの局面があったと思う。今日の決勝までは、マシンはうまく機能しているように見えていた」

「我々は今回、メルセデスからコンマ数秒差の位置にいた。彼らは依然としてベストなマシンではあったが、おそらく今は我々が2番手のマシンになっており、それは励みになることだった」

Andrea Stella, McLaren

Andrea Stella, McLaren

Photo by: Ryan Pierse / Getty Images

 ステラ代表は、決勝ではトラブルとは別にタイヤのウォームアップが問題になり、マシンポテンシャルを発揮する事に苦しんだと語る。

「スタートタイヤの問題やその他の問題とは関係なく、たとえクリーンエアの状況でも、今日まで見せていたレベルの競争力あるペースは示せなかったと思う」

「原因として考えられるのは、タイヤ温度の不足だけだ。ドライバーたちはタイヤをロックさせ続け、コーナーで膨らみ続けていて、フロントタイヤをまったく機能させられていなかった」

 ステラ代表は今季マシンのMCL40について、ライバルよりも今回のようなコンディションでタイヤに敏感なマシンになっていると説明する。

 その結果、ステラ代表はたとえ最終的に2位と3位となったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)と直接対決になっていたとしても、マクラーレンにとって手の届かない存在だっただろうと考えている。なおステラ代表はフェルスタッペンが第2スティントでフロントタイヤの温度に苦しんでいたことを踏まえた上でもそう考えているという。

「通常のレース、つまり何の問題もないレースだったとしても、表彰台を争っていた他車のペースを見る限り、今日の我々がフルポテンシャルを使えた周回を基準にしても、あのペースを持てていたとは思わない」

■戦略ミスの後、ピアストリは焦りすぎた?

 ステラ代表は、カナダGPでは前述のタイヤギャンブル失敗も含めると、ポイント獲得が最大限の結果だったはずだと考えている。

 そしてノリスのトラブルはともかく、接触もあったピアストリに対しては、チームの戦略ミスを挽回しようとして攻めすぎた結果だとステラ代表は述べた。

「彼のインシデントについて言えば、スチュワードがペナルティを科したのは妥当だと思う」

「これ以上付け加えることはあまりないと思う。あれは(ピアストリの)判断ミスだった。もちろん、挽回しようというプレッシャーもあったはずだ。しかし最終的には、その件でペナルティを受け、さらにマシンが損傷したことによる代償も払うことになった」

「先ほど言ったように、結果論で言えばポイント獲得は可能だっただろう。しかし今日の我々には、そこまで挽回できるだけのペースがなかった」

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