クラッシュの衝撃は51G! オコン、予選走れず「あそこの壁がコンクリートなのは受け入れられない」
アルピーヌのエステバン・オコンは、F1マイアミGPのFP3でクラッシュを喫し、予選を走ることができず。コンクリートウォールに激突したことで、51Gもの衝撃を受けたようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
アルピーヌのエステバン・オコンは、F1第5戦マイアミGPのフリー走行3回目に喫したクラッシュのダメージが大きく、予選を走れなかった。
オコンはFP3中盤のターン13で挙動を乱し、マシン左側面からコンクリートウォールに激しくクラッシュしてしまった。オコンは無線でチームに怪我はないと報告したものの、受けた衝撃が大きかったことからメディカルセンターに搬送され、念のため医師の診察を受けた。
一方、チームは予選までの間にマシンを修復しようとしたものの、シャシーに亀裂が入っていることを確認。予選出走を断念した。
金曜日のFP2では、オコンと全く同じようにカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がクラッシュを喫している。実はその日のドライバーズブリーフィングで、サインツJr.は衝撃を吸収するバリアが置かれていないことに疑問を呈していたものの、全く対策がされなかったとオコンは明かした。
「本当に受け入れられないのは、それほど大きなインパクトではないはずなのに、51Gもの衝撃を受けていたことだ」
そうオコンは語った。
「カルロスがレースディレクターに苦情を言ったとき、僕たち全員がそれを聞いていたけど、何もしてもらえなかった」
「昨夜、話し合いが持たれたんだ。カルロスは衝撃が大きすぎると言っていた。今日も衝撃は大きかった。おそらく、僕のキャリアの中で最大の事故だろう」
「FIAは僕らの安全のためにもっとプッシュするべきだ。重要なのは僕らがレースできるようにすることなんだ」
Carlos Sainz Jr., Ferrari F1-75, crashes out at the end of FP2
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
オコンはクラッシュにより膝に衝撃を受けたことを明かした。また、もしそこに衝撃を吸収するテックプロ・バリアが置かれていたなら、予選までにマシンの修復が間に合ったかもしれないと感じているようだ。
「カルロスほどのプロフェッショナルなドライバーが昨日のようなことを言うのであれば、それを考慮し、可能な限りの変更を行なうことが最低限必要だと思う」と、オコンは付け加えた。
ドライバーズブリーフィングでは、オコンやサインツJr.がクラッシュした場所にバリアが置かれていない理由について、レースディレクターのニールス・ウィティヒが説明したようだが、その内容についてオコンは「詳しく話すつもりはない」としながらも、「そういうことは今後、検討されることになるだろう」と語った。
予選後に『Sky Sports』に出演したサインツJr.は、FP2でクラッシュしたときのスピードを考えれば、本来クラッシュの衝撃はそれほど大きくならないはずだというオコンの考えに同意した。
「批判的な言い方になって申し訳ないが、昨日FIAに、2速でのクラッシュは本来あれほどハードには感じないはずだと言った。今日は首がちょっと痛かったんだ」
「あそこはとても固いコンクリートの壁だから、テックプロを入れようって言ったんだ。あそこでクラッシュしたエステバンも、きっとそう感じていただろう」
アルファロメオのバルテリ・ボッタスも、ターン13の出口にテックプロ・バリアが置かれていない「理由はない」と感じており、次戦スペインGPのドライバーズブリーフィングで議題に挙がることを期待している。
また、セルジオ・ペレス(レッドブル)やピエール・ガスリー(アルファタウリ)はサインツJr.とオコンが受けた際の衝撃の大きさに驚きを示し、ランス・ストロール(アストンマーチン)は「まるでジョークだ。ばかばかしい」とコメントしている。
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