アルピーヌ、開幕戦は2台揃ってグリッド最後列に沈む。壊滅的な苦戦もオコンは前を向く「みんなで顔を上げて団結する時」
エステバン・オコンは、アルピーヌがバーレーンGPのグリッド最後列に沈んだことに対し、あまり落胆しすぎてはいけないと語った。
3月1日に行なわれたF1バーレーンGPの予選では、テストから不調だったアルピーヌがパフォーマンス面で大きく遅れていることが浮き彫りとなった。エステバン・オコンとピエール・ガスリーが共にグリッド最後列に沈んだのだ。
アルピーヌは今季、中団争いから脱却するためにマシンコンセプトを変更。しかしそれは裏目に出てしまい、苦しい状況が続いている。この苦境を脱するにはマシンのベースデザインに手を入れる必要があると見られており、それには5、6レースを要する可能性がある。
つまり、オコンとガスリーには共に、チームの状況が大きく変わらないことが分かっている序盤戦においても、その士気を保ち続けなければいけないという困難なタスクが待ち受けている。Q1のアタックを終えたオコンは無線でチームに次のように語りかけていた。
「まだ第1戦、第1戦だ。引き続き頑張っていこう。明日もレースがある。君たちを信じている」
2024年シーズンの序盤戦を辛抱強く戦っていくことがいかに重要かと尋ねられたオコンは、motorsport.comに次のように語った。
「ああ、それが超重要だ。こういう状況は好きではないし、誰しも最下位になるのは嫌だ。僕たちはみんな競技者だからね」
「だから団結し、顔を上げて前に進むことが本当に重要だ。このチームは数年前に優勝マシンを作った。そのアイデアは今も当時と同じ(拠点の)ヴィリーとエンストンで生かされている」
「だから僕たちはまた同じことができると思っているし、チームが一歩前進するだろうと信用している」
アルピーヌにとって前向きになれる点を挙げるとすれば、開幕戦は各チームのタイム差が非常に小さかったということだろう。オコンとガスリーは最下位とはいえ、トップからは約1秒落ちのタイムであった。
つまり、アルピーヌのシーズン中のコンセプト転換がうまくいきさえすれば、序列を上げることも十分あり得るということだ。
「色んな細かい部分が重要なんだ」とオコンは言う。
「だから、団結して共に頑張り続けることで、僕たちはコンマ数秒を引き出すことができると信じている」
「今日なら、コンマ数秒上がれば2チームをパスすることができて、Q2に近付くことができる。最終的には色々なところが違いを生むんだろう」
「今この位置にいるからといって、5レース、6レース後にも同じような状況だとは限らない。
明日(決勝レースで)もっと長い距離を走れば僕たちの現在地がよりハッキリ分かるだろうし、もっと他に近付けるかもしれない」
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。