「何もかもが復帰に反対しているようだった」オコン、実に“1年半”ぶりレースに挑む
エステバン・オコン今季からルノーに加入し約1年半ぶりにF1ドライバーとしてレースに復帰する。彼はこの期間を“非常に奇妙なモノだったと振り返っており、再びレースに挑むことへの喜びを語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
エステバン・オコンは、今シーズンからルノーに加入。2018年シーズンをもって一時的にシートを喪失していたオコンだが、今週末に行なわれる開幕戦オーストリアGPで約1年半ぶりのF1レースに挑む予定だ。
レーシングポイントのシートを失った後、彼は2019年をメルセデスのリザーブドライバーとして過ごしてきた。そして2020年はニコ・ヒュルケンベルグの後任としてルノーのシートを獲得した。
そして本来なら3月に予定されていたオーストラリアGPでレース復帰を果たすはずだったオコンにとって、新型コロナウイルスによる開幕延期はより堪えるものだったようだ。
「待っている時間が長すぎたよ。1年半なんてクレイジーだ。何もかもが僕のレース復帰に反対しているようだった」
オコンは一部のメディアのみを対象に行なわれたプレスカンファレンスでそう語った。
「凄く奇妙な期間だった、それは確かだ。僕はこの余分な時間を準備を整えるために使った」
「確かにちょっと長すぎた。去年はとても厳しい状況だったけど、今年はまた違う感じだ。なぜって、素晴らしいチームに加入したからね。競争力のあるマシンとともに、大きなチャレンジが待っている。再開が楽しみだ」
「そのことを念頭に置くと、自分自身を高めようとしていた頃とは、とても異なった目標が見えてくる。自分が何のために取り組んでいるのか、どれだけのモノを望んでいるのか、それを認識しているんだ。シーズン再開が待ちきれないよ」
先述のように、オコンがF1でレースを行なうのは2018年11月以来、約1年半ぶりだ。6月下旬にルノーはレッドブルリンクで2018年仕様のマシンを使用したプライベートテストを実施。そこでの走行がオコンにとって最後に準備を行なった機会となっている。
だがオコンは長い間実戦の場から離れていたにもかかわらず、速さと鋭敏さといった感覚を取り戻すためにあまり時間を必要としなかったという。
「先週マシンに乗ってリスタートをかけたけど、良い感じだ。長い間eスポーツで過ごした後、現実のトラックに戻ってくるのは凄く良い気分だ」
「現実のトラックに戻ってくるのは最高の気分だ。こうした長い期間を経たあとにガレージを出ていくのは特別な感覚だよ」
「ペースを取り戻すのにあまり時間はかからなかった。良いフィーリングで、鋭敏さや素早さを感じられた。だから間違いなくオーストリアでの開幕に向けた準備は整っているよ」
ルノーはオーストリアGPに向けて、当初予定の序盤戦で計画していた3戦分のアップデートを投入する予定だ。オコンはこのアップデートで、マシンは非常に異なったものになると語っている。
「ファクトリーが閉鎖される以前から、多くの作業が行なわれてきた」と、オコンは言う。
「マシンはオーストラリアで走らせる予定だったものと、非常に異なったものとなるだろう。走らせていないパーツもあるから、興奮するよ」
「エキサイティングだ。金曜日はどこが改善されたのか、フィーリングはどうなのか、そして2020年のマシンでの速さを取り戻すために、大忙しなデータ収集のセッションになるだろう」
「(普段とは)とても異なったものになるだろうけど、楽しみにしているよ」
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