僕のレースが台無しだ! オコン、ハミルトンとの接触ペナルティを恨む「去年ならレーシングインシデントだってさ」
F1モナコGPの決勝レースでエステバン・オコン(アルピーヌ)は、ルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触によりペナルティが科されたが、この裁定に不満を持っているようだ。
写真:: Erik Junius
F1モナコGPの決勝レースでアルピーヌのエステバン・オコンはメルセデスのルイス・ハミルトンとサン・デボーテで接触。これによりオコンにはペナルティが科されたが、オコンはこの接触は「レーシングインシデント」だとして裁定に不満を募らせている。
急速に路面が乾いていったレース序盤、ハミルトンはウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへ交換し、ウエットタイヤで引っ張っていた8番手のオコンに迫っていった。
ハミルトンはサン・デボーテでインを差したが、オコンがディフェンスのためにインにマシンを寄せた。それによりハミルトンのフロントウイングとオコンの右リヤタイヤが接触。ハミルトンはフロントウイングに軽いダメージを負い、「(オコンが)僕に突っ込んできやがった!」と無線でチームに怒りを伝えた。
レーススチュワードが検証を行なった結果、この接触の原因はオコンにあるとして、5秒のタイムペナルティが科された。これによりオコンは9番手でチェッカーを受けたものの、最終順位は12位となった。
レース後、オコンはなぜこの接触が”レーシングインシデント”と見なされず、ペナルティという裁定が下ったのかが理解できないとして、ペナルティで彼のレースが「完全に台無しになった」と不満を募らせた。
「僕は本当にイライラしているよ。みんなの意見と僕が受けたモノとは異なるからね」とオコンは言う。
「(接触の)画像を見てスチュワードにも会いに行ったんだけど、去年だったらレーシングインシデントになっていただろうって言うんだ。今年はレーシングインシデントじゃないんだとさ」
「グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)では、タイヤの横にフロントウイングが並んでいたら、スペースを空けるべきだと同意していたらしい。でもいつからそうなっているのか、僕は覚えていないんだ」
スチュワードの裁定では、ハミルトンのマシンはオコンのマシンに「かなりの部分で」並びかけていたとされていた。しかし、オコンとしては「イン側を抑えようとしていただけ」だという。
「僕らはハードに戦って、ハードにレースしていたんだ。見ての通り、ちょっとした接触はあったけど、あれはレーシングインシデントのはずだ」とオコンは言う。
「ちょっとイライラするよ」
今年初め、FIAはオーバーテイクの際にドライバーに許されること、許されないことを記した「ドライビングガイドライン」を発行している。
イン側からのオーバーテイクにおいて何が「重要な部分」であるかを考える際、スチュワードは追い越す車両のフロントタイヤがコーナーのエイペックスに到達する前に他の車両と並んでいるかどうかを考慮するとしている。
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