チーム代表のサポートが力に……オコン「スタート前の会話が役に立った」
ルノーF1のドライバーであるエステバン・オコンは、レーススタート前にチーム代表のシリル・アビテブールからの励ましがあったからこそ、困難な時期を乗り越えることができたと語る。
2018年限りでF1のレギュラーシートを失っていたエステバン・オコン。しかし1年間の休養を経て、2020年にルノーF1のシートを手にし、ダニエル・リカルドとコンビを組んだ。
しかしオコン曰く、ルノーのマシンに適応するのに時間がかかり、自分が思うようなパフォーマンスをなかなか発揮することができなかったという。
そんな中、先日チームを離れることが発表されたシリル・アビテブールをはじめ、マネジメント陣はオコンをサポート。一度もチームからのプレッシャーを感じたことはなかったと、オコンは語る。その結果徐々に本来のパフォーマンスを発揮できるようになり、サクヒールGPでは自身初のF1表彰台を手にすることができた。
「結果を出さなきゃいけないとか、信じられないようなレースをしなきゃいけないというようなプレッシャーを感じたことはない」
オコンはそう語った。
「レースの直前に、シリルと少し話をするんだ。そして厳しい時でも、彼はいつでも僕をサポートしてくれたし、良いアドバイスをしてくれるんだ。クルマに乗る前に、上層部からそういう話をされるというのは、良いことだと思う。それはリラックスして、自信を持ってレースに挑むということに繋がるんだ」
チームはサクヒールGPに向けて大いに期待していたという。しかし、スタートは11番グリッドと期待はずれのモノ……にも関わらず、アビテブールから送られたメッセージのおかげで、プレッシャーを感じることなくレースを戦えたという。
「良い予選ではなかった。でもシリルがやってきて言ったんだ。『面白いレースになるだろう。そして良い戦略もある。だから力強いレースができるはずだ。じっくりやっていこう。そうすれば、良い結果が手にできるはずだ。幸運を!』とね。彼が言ったのはそれだけだったけど、本当に良い言葉だった」
「だから僕は、プレッシャーを感じることはなかった。それは間違いなく良いことだったし、困難な時期にもチームに頼ることができたんだ。だからレース中に難しいタイミングに置かれたとしても、僕は力強く、仕事をすることができたんだ」
また複数年契約を結んでいることも重要だったとオコンは語る。
「自分の将来が確定していて、心が安定し、そして今ドライブしているチームで何かを築き上げていくことができるということを知るのは、非常に重要だった」
「時間が限られているというのは、良いことじゃない。そうなってしまうと、成長し、周囲と人々と正しい形で仕事をする時間を確保することができないんだ」
「レースをする人間にとっても、チームを移籍するというのは簡単なことじゃない。それは、これまでも僕らが見てきたモノだ。それに、僕は1年間休んでいたから、スピードを取り戻す必要もあったし、新しいチームとうまく働く方法を学ぶ必要もあった」
「僕はダニエル(リカルド)が2年目に行なったのと、同じようなことを成し遂げるのを目指している。つまりそれは、ステップアップし、成長を続けていくということだ。今年やってきたことの続きだよ」
「間違いなくそれが目標だ。だから将来が分かっていて、このチームで安定しているということが重要だったんだ」
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