オワード、ご褒美テストでF1に”病みつき”「予想していた10倍はクレイジーなクルマだった!」
パトリシオ・オワードは、インディカーで初勝利を挙げたご褒美として、アブダビで行なわれたF1テストに参加。マシンの性能に圧倒されたという。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
アロー・マクラーレンSPのインディカードライバーであるパトリシオ・オワードは、初勝利を挙げたご褒美として約束されていたF1マシンのドライブを果たした。アブダビで行なわれたポストシーズンテストで、マクラーレンF1の『MCL35M』をドライブしたのだ。
テキサスとデトロイトで勝利を挙げたオワードは、ランキング3位でインディカーフル参戦2年目のシーズンを終えた。そしてオマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンと約束していた通り、オワードのF1テスト参加が実現したのだ。
92周を走破し、4番手でテスト初日を終えたオワードは、F1マシンの性能に圧倒されたと語った。
「今日のことは言葉にならないよ」と、オワードは振り返った。
「このような経験や機会はめったにない、一生に一度のことだ」
「ワオって感じだ! 非常識なクルマだよ。クレイジーで常軌を逸したクルマだと想像していたけど、その10倍だった」
「インディカーも速いと思っていたし、僕の目からはクレイジーに見える。他になんて言ったらいいか分からない」
「走り出してすぐ、1周目からパワーやグリップを感じた。ブレーキングも、何でも思い通りになってくれるんだ。本当に素晴らしい経験だ」
Patricio O'Ward, McLaren
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
午前中のセッションをリードしたオワードだが、午後のセッションではラップタイムをコンマ6秒しか更新することができなかった。彼は予選シミュレーションの走行を最大限に活かせなかったことに「ちょっと腹が立つ」と言いながらも、終盤はGフォースで首が痛かったと明かした。
「1周(のアタック)ですべてを出し切れなかったのは、頭がおかしくなりそうだったからだと思う」とオワードは語った。
「首が”破壊”されてしまったんだ。午前中はいいところまで行ったんだけど、最終的に予選を走る前に決勝を走ったような感じだった。ソフトタイヤを履いて高速コーナーを抜けた瞬間、頭が真っ白になりそうだった」
「僕の首の強度が問題になるコーナーでタイムを失っていた。少なくともその日の終わりには、問題になるだろうと思っていたんだ」
「だって、これは(インディカーと)まったく違うものなんだ。最後の数周は、自分がどこに向かっているのかを確認するために、目を下に向けていたよ」
オワードは、テストでの走行が”病みつき”になるようなものであり、これまでの人生でレースカーに乗った中で最高の経験だったと付け加えた。
「これほどの経験はなかったと思う」
「運転し、その能力を感じ、限界を感じるという点では、これに匹敵するものはない。インディカーが与えてくれる感覚はクレイジーだ。でもこのマシンに乗ると、すべてが高速で圧縮され、まるでビデオゲームのようだ。非現実的だよ」
「でも、その最後の一滴を確実に引き出すには、もっとクルマを知る必要がある。間違いなく、ある部分では限界に達することができなかった。そうできた部分と、できなかった部分があるんだ」
「それが普通なんだ。マシンの能力を理解し、限界を超えないようにするためには時間がかかるものなんだ」
「『僕には度胸があるんだ。やってやるぜ!』とばかりに攻めて、壁に当たるようなことはしたくなかったんだ」
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