もうF1はいいです。オワード、今年もマクラーレンでリザーブ務めるも「続けたいという気持ちは全くない」……インディカーに完全集中
パトリシオ・オワードは、現在はF1を目指すことに対して関心がなく、マクラーレンのリザーブドライバーという役割にもモチベーションを見出せていないようだ。
パトリシオ・オワードはいつF1にステップアップできるのか。そんな話題がこれまで何度か議論されてきたが、それにもついに終止符が撃たれそうだ。彼は自身の友人でもあるコナー・デイリーのポッドキャスト番組『Speed Street』の中で、F1はもはや視野に入っておらず、インディカー・シリーズに完全に集中していると語った。
メキシコ出身のオワードは主に北米でのレースを主戦場としてきたが、その中でもF1へのステップアップを目標にしてきた。2019年にはレッドブルジュニアにも選出された彼は、2020年からアロー・マクラーレンのドライバーとしてインディカー・シリーズにフル参戦する傍ら、フリー走行やテストなどでマクラーレンのF1マシンをドライブする機会を度々得た。
そして今季もレオナルド・フォルナローリと共にマクラーレンF1チームのリザーブドライバーを務めるオワードだが、既にその職務に対するモチベーションは失われているようだ。
「F1の世界で経験できたこと、そこで学んだすべてには感謝している。もちろん、あのマシンをドライブできたこと、とくにここ数年のマシンの性能を肌で感じられたことは素晴らしい経験だった」
オワードはそう語る。
「でも、今の僕は人生の違う段階にいる。そして、もう(F1のことは)気にしていないんだ。F1でリザーブドライバーを続けたいという気持ちは、もう自分の中にはない。今の僕はインディカーで本当に充実しているし、このカテゴリーが大好きだ。ここが自分のいたい場所なんだ」
オワードにとっては、現行のマシンに魅力を感じないという点もF1へのモチベーションを削いでいるという大きな要因だろう。彼は以前にも、F1に惹かれていたのは純粋なドライブ体験によるものが大きく、多くの人々から批判に晒される2026年規則のマシンに乗りたいとは思わないと話していた。
したがってオワードは「乗りたいとは思わないので、F1でのすべての役割から外してほしいと丁重にお願いした」と明かす。そして「純粋にレースをするという意味では、インディカーが最高の場所だ。それだけのことだよ。もちろん違う意見の人もたくさんいるだろうけど、僕はここで幸せなんだ」と続けた。
また富や名声を求めてF1を目指すドライバーも多い一方で、オワードは既にマクラーレンと高額な契約を結んでいるほか、インディカーでも屈指の知名度を誇り、グッズ販売などの人気面でもシリーズを代表する存在となっている。
「これ以上有名になる必要はないし、もっとお金が欲しいわけでもない。若い頃には想像もできなかったような立場に、もう自分はいる。本当に恵まれていると思うよ」
オワードは2027年シーズンもマクラーレンの一員としてインディカーを戦うことが決まっている。今季から引き続き残留するのは彼だけであり、6度の王者であるスコット・ディクソンと昨年のインディ500覇者であるフェリックス・ローゼンクヴィストが加入する。ただオワードにとっては2027年が現行契約の最終年となるため、非常に重要なシーズンとなる。
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