実はレッドブル・ホンダ全滅の可能性もあった……? 優勝のペレスは「油圧トラブルを抱えていた」とホーナー
F1アゼルバイジャンGPで優勝したセルジオ・ペレスはチェッカー直後にマシンをストップさせたが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー曰く、ペレスは油圧トラブルを抱えていたようだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1第6戦アゼルバイジャンGPは、終盤に予想だにしない展開がいくつも起こる波乱のレースとなり、セルジオ・ペレス(レッドブル)が優勝した。しかしそのペレスも、危うくリタイアとなる可能性があったようだ。
ペレスは6番グリッドからレースをスタートさせると、オープニングラップで4番手に浮上。さらにペースの上がらないシャルル・ルクレール(フェラーリ)を料理して3番手に上がり、ピットストップではルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーカットすることに成功して2番手となった。
レースは早い段階でマックス・フェルスタッペン、ペレスというオーダーとなり、レッドブル・ホンダとして初のワンツーが目前まで迫っていたが、フェルスタッペンは46周目(残り6周)のメインストレートでタイヤがパンクしてクラッシュ。これによりレースは赤旗中断となり、ペレスは残り2周のスプリントレースをトップで迎えることになったが、冷静にその座をキープしてレッドブル移籍後初優勝を挙げたのであった。
ペレスは優勝を喜ぶ一方で、不運な形でリタイアに終わったフェルスタッペンに対する同情を示した後、自身も問題を抱えていてフィニッシュできるかどうか分からなかったことを明かした。
「まず最初に、マックスのことを残念に思う。彼は素晴らしいレースをしていたし、勝ちに値する走りだった」
ペレスはそう語った。
「チームのためにワンツーフィニッシュができれば最高だった。でも、僕たちにとっては素晴らしい1日になったと思う」
「僕たちのマシンも危うくリタイアするところだったけど、幸運にもフィニッシュまでうまく持たせることができた。レースが終わるまで本当に厳しかったんだ」
ペレスはフィニッシュ直後、エンジニアにピットレーン出口でマシンを止めるよう指示され、それに従った。これによりペレスは、メディカルカーに乗ってパルクフェルメに戻ることとなった。なお、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはレース後にSky Sports F1のインタビューに応え、ペレスがレース中に抱えていたトラブルが油圧のトラブルであったと話しており、それがマシンを止めた理由であると説明していた。
ペレスにとって勝敗を分けたのは、赤旗再開後のスタンディングスタートだった。そこでは2番手スタートのハミルトンが良い蹴り出しを見せて一瞬ペレスの前に立ったが、ターン1へのブレーキングでロックアップ。ハミルトンは最後尾まで落ち、15位でレースを終えた。
「僕はスタートで失敗してしまって、彼が横に並びかけてきたんだけど、僕は絶対に行かせてなるものかと思っていた」とペレス。
「ブレーキを出来る限り遅らせたら、彼も同じことをした。そして彼はうまくいかなかった。少なくともチームにとっては良い1日になった。チーム、そして僕の自信を間違いなく強めてくれた」
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