2020年”好パフォーマンス”は無視できなかった……レッドブル、ペレス起用の理由
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー曰く、セルジオ・ペレスが今シーズン印象的な速さを見せたため、彼と契約するチャンスを断ることは”不可能”だったという。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
レッドブルは12月18日(金)に、アレクサンダー・アルボンを2021年シーズンはテスト兼リザーブドライバーに降格させ、セルジオ・ペレスと新たにドライバー契約を結んだことを発表した。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、アルボンとの契約を継続しないという選択は、感情の面からは難しいことだったと認めたが、ペレスが2020年シーズンに示した力強いペースは見逃せなかったと語った。
「決定を下すのは、信じられないほど難しいモノだった」
ホーナー代表はペレス起用を決めた理由について尋ねられた際、まずそう語った。
「我々は全員、アレックスが成功するのを見たかったと思う。我々が言ったのは、完全なデータを見るためにもアレックスにシーズンの全てを与え、最終戦が終わるまでは何も決めないということだ。それが、我々が行なったことだ」
「しかしデータを見て、ふたりのドライバーを比較した。今回の決定は、それによって後押しされたものだった」
「1年間を通じて、特にシーズン後半のレーシングポイントでのセルジオのパフォーマンスを無視するのは不可能だった」
「しかしアレックスはとても素晴らしい人物だ。その事実によって、決断は非常に、非常に難しくなった」
「しかし彼はチームの重要な一部であり続ける。そして2022年に向けた開発に集中してもらうんだ。そしてもちろん、彼は自分自身を2022年のドライバー候補にするという点で、すごく集中して仕事にあたることだろう」
一方ペレスについてホーナー代表は、2013年にマクラーレンに加入した際には苦しんだものの、当時よりは明らかに成熟したドライバーになっており、レッドブルのような大規模チームの要求にも問題なく対応できるはずだと語った。
「彼は今では完成されたドライバーであり、マシンから本来の性能以上のモノを引き出すというすごい能力を持っている」
そうホーナー代表は語った。
「彼が何年にもわたって獲得してきた表彰台や成功の数を見れば、彼はこのチームに良いモノを追加してくれると思う。そして、メルセデスと戦えるチームを編成するという我々の決意を、再び示すことができていると思う」
しかしいかにペレスとはいえ、フェルスタッペンと対峙するのも簡単ではないということはレッドブルも理解している。しかしチームとドライバーの双方が、2021年に期待することについて同じ考えを持っているようだ。
「いずれも非常に現実的だと思う」
そうホーナー代表は語った。
「彼はマックスの力を知っていると思う」
「ペレスは今ではベテランのレーサーだ。彼は豊富な経験を持っているから、マックスの能力に何で対抗すればいいのかを理解していると思う」
「彼はここ数年、力強い戦いを示している。だからこの挑戦を過小評価しているとは思わない。しかしその一方で、自分自身の力を証明するチャンスを得て、絶対に喜んでいるはずだ」
フェルスタッペンとペレスが互角で争うようなことになった場合、チーム内バトルが激化する可能性があるのではないか? そう尋ねられたホーナー代表は、心配する理由は見当たらないと語った。
「ふたりのドライバーが近くで戦うレースをしたいと思う」
そうホーナー代表は語る。
「ただ、我々の目的がふたりのドライバーが争うことにあるわけではない。メルセデスとの差を埋めようとしているんだということは明らかだ」
「セルジオはニコ・ヒュルケンベルグと数シーズンにわたってチームメイトだったと思う。でもこのふたりの間に問題はなかったと思う」
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