ラテン系は扱いが軽い? メキシコ人のセルジオ・ペレス「他より批判されることだってある」
レッドブルのセルジオ・ペレスはF1でラテン系ドライバーは他のドライバーに比べて”より批判される”と考えており、これまでのキャリアでも「まともに相手にされなかった経験がある」と話した。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
F1に参戦中のセルジオ・ペレス(レッドブル)は、自身を含むラテン系ドライバーがより多くの批判に晒されていると主張しており、ときには真剣に受け止めてもらえないこともあるとF1における厳しい環境を明かした。
ペレスはF1第17戦シンガポールGPで今シーズン2勝目を達成。後半戦ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンと比較すると苦しいシーズンを送っていたが、ひとまずそれに終止符を打つ結果を出した。
以前ペレスは、モナコGPで優勝した時ほど今季マシンのRB18を快適に感じられていないとコメント。開発がフェルスタッペン寄りになっていると示唆した。
ただペレスはシンガポールGP後、結果が望んでいたほど良くはない期間が、”過剰”に捉えられていると感じているとも反論した。
「F1ではメディアによる喧伝も大きいんだ。そこは僕が単にメキシコ人であることも関係しているかもしれない。僕がもし2戦連続で表彰台を獲得できなければ、僕は”史上最悪”のシーズンを送っていることになるようだし、レッドブルは僕を降ろすべきだとか、そういうことを言われるんだ」
連戦で迎えた第18戦日本GPで、ペレスは前述のコメントをさらに深掘りし、F1における”過剰な”反応は、ラテン系ドライバー全体に当てはまることだと主張した。
「悪いレースだったり、他のドライバーと同じようにちょっとした不調をに見舞われた際、ラテン系ドライバーはそういうレースを数レースしかしてなくても、他の人たちよりも多く批判されることがある」
「1年が終わったわけでもないのにだ。他のドライバーを見てみると、彼らも似たような問題を抱えているのに、それについてはあまり話されていない。だから、そういった感じ方にもなる。キャリアを通じてそう感じてきたよ」
「指摘するだけの価値のあることだ。でも同時に、これは僕らのスポーツの美しいところでもあると思っている。スポーツマンとして、そうした色々な部分からモチベーションを得ることができる」
ペレスは2011年にザウバーからデビューすると、マクラーレン、フォースインディア、レーシングポイントでキャリアを積み、今はレッドブルに加入し長くF1を走っている。彼はこれまでの経歴で偏見を感じたことはないとしつつも、「真剣に受け止められていない」と感じたことはあったと話した。
「時々、『メキシコ人だからなとか、怠け者だけど(メキシコの)文化だしな』とかそういったことをよく言われたよ」
「メキシコ人だから世界で最高のドライバーを相手には戦えないと、そういった感じだ。特に初期はそういう感じた時もあった」
「でもその一方で、誰であってもここまでたどり着けることを証明できるのは、良いことでもあるよ」
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