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F2でランキング首位、出世街道まっしぐらのピアストリ。来季“F1浪人”は覚悟も「それ以上長引くなら……」

オスカー・ピアストリは、2022年のF1シートを獲得できないという覚悟はできているが、それ以上“F1浪人”が長引くようであれば、「真剣な話し合い」を行なうだろうと語った。

Pole sitter Oscar Piastri,  Prema Racing

写真:: Formula Motorsport Ltd

 2021年のFIA F2で現在ポイントリーダーにつけているのは、アルピーヌ育成で参戦1年目のオスカー・ピアストリ。2019年にフォーミュラ・ルノー、2020年にFIA F3でチャンピオンに輝いたピアストリは、ここまでジュニアカテゴリーで華々しいキャリアを歩んでいるが、2022年のF1シートを確保することはできていない。

 現時点で確定していない2022年のF1レギュラーシートは、アルファロメオの1席のみとなっている。しかしピアストリはそのシートを獲得できる自信があまりないようで、むしろ来季はアルピーヌのリザーブドライバーの座を確保することに集中しているようだ。

 しかし、それ以降もレース活動から遠ざかることになるようであれば、ピアストリは「今後について真剣に話し合うことになる」と考えている。

 彼はmotorsport.comに次のように語った。

「アルファのシートの展望については、あまり自信がない」

「現実的に最も合理的なのは、来年はアルピーヌのリザーブドライバーを務めて、2023年のシート獲得に向けてシミュレータなどに時間を割き、チームと協力していくことだろう」

「僕は1年間、控えになってもいいと思っている。もちろん理想的ではないけど、それは多くのドライバーが経験してきたことでもある」

「だからそれは受け入れられるけど、1年以上レースに出られそうにないとなると、自分が今後どうするかについて真剣な話し合いをすることになるだろう」

「僕の目指すところは、アルピーヌのリザーブドライバーになって2023年(のシート獲得)をターゲットにするということだ。今の手持ちのカードを考えれば、それが一番現実的な目標だ」

 先述の通りF3を1年で卒業し、このままタイトルを獲得すればF2も1年で卒業することとなるピアストリ。かつてのシャルル・ルクレールやジョージ・ラッセルと同じくスピード出世を遂げようとしているが、このように自分自身とアルピーヌ双方の期待値を上回るレベルの活躍をしてしまったことが、皮肉なことに“F1浪人”の一因になってしまったと考えている。

 というのも、ピアストリは当初F3で2年を過ごし、F2でも同じく2年戦うことを計画していたのだ。彼はさらにこう続ける。

「正直なところ、これほどうまくいってしまったことが逆に自分を追い詰めてしまったと思う」

「自分が窮地に立たされているということは、当然他の何人かも窮地に立たされることになるだろう」

「当時の計画では、F3で2年走り、そしてF2で2年走ることになっていた。知っての通りF3は計画よりもうまく事が進み、F2もそうなろうとしている」

「こう言うと傲慢に聞こえるかもしれないけど、僕がやってきたことと同じことをできているドライバーはほとんどいない」

「僕と同じ道を辿ってきたのはジョージとシャルルくらいだと思う。自慢じゃないけどこれはかなり特殊な状況なんだ」

 
 

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