ピアストリが感激した、リカルドからの”1本の電話”「彼のことは尊敬していたんだけど、それがさらに高まった」

オスカー・ピアストリは、来季のマクラーレンのシートを奪う形になってしまったダニエル・リカルドから電話を受けたことで、非常に感激したことを明かした。

Oscar Piastri, Reserve Driver, Alpine F1 Team

 来季マクラーレンからF1デビューすることになったオスカー・ピアストリは、自分がシートを奪う形となってしまったダニエル・リカルドから電話を受け、非常に感銘を受けたと語った。

 アルピーヌからのオファーを断り、来季マクラーレンからF1デビューをすることになったピアストリ。ただピアストリは、マクラーレンに加入することで、今季同チームでF1に参戦している同郷の先輩格ドライバーであるリカルドのシートを奪う形となってしまった。

 ただこのシートをめぐる動きにより、変な緊張感を生じさせたくなかったとの理由で、リカルドは夏休みの直後に、ピアストリと、ピアストリのマネージャーであり、元F1ドライバーでもあるマーク・ウェーバーと話をしたことを明かしている。

 このリカルドからの連絡についてピアストリは、ただただ感銘を受けたと語った。

「僕は自分から連絡を取るつもりだった。でもタイミングが合わなかったんだ。彼はレースに出ていたからね。そして率直に言って、僕が連絡することを、彼が喜んでくれるかどうかは分からなかった」

 ピアストリはオーストラリアGPの公式ポッドキャストでそう語った。

「僕は何を話せばいいのかを考えていたんだけど、彼は物の見事にそれを打破してくれた。本当の意味でのプロなんだと思ったよ。僕は彼をとても尊敬していた。でも今回彼が対応してくれたことで、その尊敬の念はさらに強くなった」

「彼があのような形で連絡をくれたのは、僕にとっては個人的にかなり素晴らしいことだった。彼が辛い気持ちを抱えていないということが分かったからね。そのことは、僕を大いに助けてくれたし、連絡を取ることができてよかったよ」

「彼から連絡をもらったのは、素晴らしい瞬間だった。彼がコース上で成し遂げた成功、そして彼のコース外でのキャラクターに近づくことができれば、僕が合理的な仕事をできているということになると思う」

 なおピアストリは、マクラーレン加入が決まったものの、アルピーヌとの契約はまだ残っている。リザーブドライバーの職は解かれたものの、契約が終了したわけではないため、現状ではまだマクラーレンの仕事を行なうことができない状況だ。

 ピアストリのアルピーヌとの契約は早期に終了するよう話し合いが行なわれているというが、その解消がいつになるのかはまだ分からない。しかし契約問題さえ解決できれば、今シーズン中にもFP1等でマクラーレンのマシンを走らせることになるだろう。

「僕はもちろん、僕らのチームでも、それがいつになるのか分からない」

 そうピアストリは言う。

「現時点では、アルピーヌと話し合いを行なっているところだ。でも今のところ、いつになるかは分からないし、今シーズンの残りがどうなっていくのかは分からない」

 
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