ネルソン・ピケ、英国ドライバーズクラブの”名誉会員”資格が停止。今後は資格剥奪へ
人種差別的な発言を行なったとして批判を浴びているネルソン・ピケ。彼はブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ(BRDC)の名誉会員資格を一時停止され、今後は資格の剥奪を受けることになるようだ。
写真:: Rodrigo Ruiz
3度のF1王者であるネルソン・ピケ。彼は現在、過去に行なった人種差別的な発言により、批判にさらされている。そしてその影響が、名誉会員資格の停止という形で現れた。
ピケは昨年配信されたポッドキャストの中で、イギリスGPでのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との交錯について語る際に、ルイス・ハミルトン(メルセデス)をn***aと"Nワード"で呼んだ。
今年のイギリスGPを前に、これが黒人差別的発言だとしてソーシャルメディア上で拡散され、F1やFIAなどF1界から多くの非難がピケに集まった。
これらの批判に対しピケは声明を発表。自身の発言について「考えが足りず、弁明の余地はない」と認めた一方で、ポッドキャストの中で彼が使用したNワードの受け取られ方については弁明も行なっている。
「私の発言は思慮が足りず、弁明の余地はない。しかし私が使った言葉は、ブラジルのポルトガル語で『男』や『人』の代名詞として、歴史的に広く使われてきた口語であり、決して不快な思いを与える意図はなかったことを強調したい」
イギリスGPの舞台であるシルバーストン・サーキットの非営利オーナーであるBRDCは、ピケの謝罪を記した声明を発表。そしてピケに対しては名誉会員資格を停止しており、今後の重役会では名誉会員資格が取り消される見込みとなっている。
BRDCの声明には次のように記されている。
The Union flag flies over the BRDC club house
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
「BRDCの名誉会員であるネルソン・ピケ氏が昨年10月にブラジルで配信されたポッドキャストにおいて、ルイス・ハミルトンをポルトガル語で人種差別的な表現で語っていることを、BRDC取締役会は指摘している」
「昨日行なわれたピケ氏による謝罪も注目されている」
「人種差別、または人種差別を示唆する行為に対する、BRDCのゼロ・トレランスポリシーを考慮し、BRDC取締役会はBRDCメンバーかつ7度の世界チャンピオンに対するピケ氏による人種差別的な言葉が、容認できないものであり、謝罪されたものBRDC名誉会員として全くの不適切行為であるとの結論付けた」
「したがって、我々はピケ氏に対して彼のメンバーシップが直ちに停止されたことを通知した」
「当クラブのプロセスに従い、取締役会は必要とされる7日間の通知期間の後に開催される会議で、ピケ氏のメンバーシップを停止すると予想される」
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