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F1スプリント予選、ギャンブルも十分アリ? ピレリ「ミディアムとソフト、タイヤ戦略が分かれるはず」

ピレリの責任者であるマリオ・イゾラは、F1イギリスGPで初実施されるスプリント予選レースでは、各チームが様々なタイヤを選択し、レースを盛り上げてくれると考えている。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02, Valtteri Bottas, Mercedes W12

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 F1第10戦イギリスGPは、スプリント予選レースを実施するというF1史上初のフォーマットで開催されている。土曜日のスプリント予選レース、日曜日の決勝レースともにスタート時に装着するタイヤはチームが自由に選べるため、ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、様々なタイヤ戦略が見られると考えているようだ。

 スプリント予選レースは、17周の計100kmで争われる。ピットイン義務はなく、多くのチームにとって、タイヤライフ的に余裕があると思われるミディアムタイヤで1セットで走り切るのが標準的な戦略だと考えられている。

 しかしイゾラは、FP1でタイヤのデグラデーションが低かったことや、昨年シルバーストンで行なわれた70周年記念GPでの走行実績を踏まえると、耐久性よりも初期性能を重視してC3コンパウンドのソフトタイヤを選ぶドライバーがいるのではないかと考えているようだ。

 実際、昨年の70周年記念GPではキミ・ライコネン(アルファロメオ)がレース終盤にC3コンパウンドのタイヤ(この時はミディアムタイヤ)で25周走行。エステバン・オコン(アルピーヌ)はスタートからミディアムタイヤで22周走行しているのだ。

 今回、ソフトタイヤに賭ける可能性が高いのは、ランス・ストロール(アストンマーチン/15番手)や角田裕毅(アルファタウリ/16番手)、ライコネン(17番手)など、グリッド後方に沈んだポテンシャルのあるドライバーたちだ。

 タイヤ戦略でギャンブルをして、ポジションを落としたとしてもダメージはそれほど大きくはならない。その上、セーフティカーやバーチャルセーフティカーが出れば、タイヤを長持ちさせることができ、よりアドバンテージを結果につなげやすくなる。

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「各チームがスプリント予選でミディアムだけを使うのか、それともソフトも使うのかを予測するのは難しい」とイゾラは言う。

「例えば、昨年のシルバーストーンでの2戦目を振り返ってみよう。今回のソフトタイヤはその時のミディアムタイヤだったが、あまりデグラデーションが激しくなく、スプリント予選レースよりも長い距離を走ることができたマシンもあった」

「例えば、オコン、ルクレール、ストロール、ライコネンなどだ。彼らは皆、C3コンパウンドでロングスティントを走った。だから、昨年も同じような温度条件だったことを考えれば、彼らがどのタイヤを選択できるかの良い指標になると思う」

「正直なところ、ここに来る前は、皆がミディアムタイヤでスプリント予選レースを走ろうとしていると、多少なりとも納得していた。しかし、今日(金曜日)はそうは思えなかった。おそらく、スプリント予選ではソフトタイヤとミディアムタイヤが混在することになるだろう」

「もしそうなれば、非常に興味深いことだ。というのも、この新しいフォーマットでは、誰もがスプリント予選レースで同じコンパウンドを使用すると考えていたからだ。しかし、そうではないかもしれない」

 motorsport.comの取材に対し、イゾラはデータによると、特定のマシンとドライバーの組み合わせでは、ソフトタイヤでの走行がより有利になる可能性があることを認めた。

「あまり多くの秘密を明かすつもりはない。というのも、我々はデータを見て、タイヤの使い方が上手いクルマ、下手なクルマがあることを知っているからだ。これまでのレースを見ると、他のマシンに比べてタイヤをうまく使えているマシンがあると思う」

「特に後ろの方の誰かがソフトタイヤで走ろうとする可能性は排除できないし、最初からアタックしてくる可能性もあるだろう」

「たった17周と、あまり長いレースではないので、可能な限りプッシュしていくだろう。後方にいる何人かのドライバーにとっては、失うものは何もないとまでは言わないが、何か違うことを試すことはできるはずだ」

 また今回、ピレリは構造を新しくしたリヤタイヤを導入している。イゾラは、実にスムーズに導入ができたと認めた。

「新しいタイヤは、前のタイヤと比べてもわかりやすいタイヤだ。バランスが変わったり、マシンのどこかを変更する必要もない」

「かなり良い構造になっている。より頑丈になっていて、より低い内圧で使えるようになっている。それが目標だった。導入には満足している」

 なおスプリント予選レースの直前に行なわれたFP2では、多くのドライバーがソフトタイヤを履いて走行。しかも、いずれもデグラデーションの値は実に小さいモノだった。ここから考えれば、スプリント予選レースでも決勝でも、ソフトタイヤを使う可能性は十分にある……と言えそうだ。

 
 

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