F1 イギリスGP

ピレリ、ドライバーたちから上がる多くの”不満”に不快感「ドライバーは簡単に文句を言い過ぎる」

ピレリのモータースポーツ部門の責任者であるマリオ・イゾラは、ドライバーたちがタイヤの性能や挙動に「簡単に」苦言を言うと主張するとともに、「何でもできるわけではない」ことを理解する必要があると語った。

Matt Kew

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公開日時: 2023/07/09 4:20

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Mario Isola, Racing Manager, Pirelli Motorsport, in the Team Prinicpals Press Conference

 ピレリはF1イギリスGPに、パフォーマンスが急激に向上したF1マシンに対応すべく、構造を強化したタイヤを投入した。これについてF1ドライバーたちは、口々に不満を訴えたが、ピレリのモータースポーツ責任者であるマリオ・イゾラは、ドライバーたちは簡単に不満を言いすぎると、不快感を示した。

 2023年のF1マシンは、当初予想されていたよりもパフォーマンスが急速に向上。タイヤにかかる負荷も大幅に増すことになった。そのためピレリは、元々来年から投入する予定だった新構造のタイヤを、イギリスGPから前倒して投入することになった。なお、コンパウンドには変更はない。

 イギリスGPの初日を終えた後、ドライバーたちは「以前よりも滑りやすくなった」と、不満を訴えた。ただこれは、今回の内圧設定が高いことも影響しているかもしれない。

 この意見について尋ねられたイゾラは、ドライバーたちの意見に耳を傾けるつもりだとしながらも、文句を言うのは「簡単」だと発言。逆にタイヤメーカーがドライバーたちを満足させるのは、そう簡単なことではないと語った。

「独占サプライヤーである場合、何らかの批判を受けるのがごく普通のことだと思う。私がいつも言っているのは、批判が良いモノ、あるいは改善に繋がるモノであれば、それはいつでも大歓迎ということだ」

「ドライバーがタイヤのパフォーマンスや挙動に満足できない場合があることは、理解している」

「しかし、時々奇妙な状況が起きることがある。例えば昨年は、新しいマシンと新しい18インチホイールを投入した1年目だったが、ドライバー全員が満足していた。そのことを覚えている」

「彼らは当時、『ようやくオーバーヒートがなくなり、アタックできるようになった』と言ってくれた。そして、コース上で多くのバトルがあるレースが多く繰り広げられることになった」

「しかし今年は、彼らはオーバーヒートすると批判してきた。でも我々は、昨年と同じタイヤを供給している。何か違うことがあり得るだろうか?」

「我々はベストを尽くそうとしている。タイヤを批判するのは、簡単なことなんだ」

「とはいえ私は、ドライバーの意見に耳を傾ける。彼らは我々のスポーツのヒーローであり、彼らが満足しなければいけない。しかし、彼らを満足させるのは簡単じゃない」

 イゾラは、現在は開発の方向性がある程度定まっているため、全ての要求に応えられるわけではないと語った。

「改善することはできるが、制約もいくつかある」

 そうイゾラは言う。

「今は、タイヤウォーマーなしで使うことができるタイヤを開発しなければいけない。我々はそれに向けて集中しているんだ」

「オーバーヒートが少ないタイヤに取り組む必要があるなら、それは別の方向性になってしまう。それが必要なら、それは(開発)可能だ。そう決まれば、喜んでそうするよ。しかし我々は、ひとつの方向性に向けて意見を一致させておく必要があるんだ」

「年間25日しかテストできないので、全てのことを行なうことはできない。今年は22戦、来年は24戦行なうことになるので、当然忙しくなる。制約があるのは当然だと思う」

「チームに、今やっている以上のことを要求するつもりはない。今でも、彼らがタイヤのテスト用にマシンを提供するために、費やしてくれている努力を理解しているからね。ただ、それでもまだかなり限定的なんだ」

 

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