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ピレリ、F1へのタイヤ供給を2024年末まで延長。18インチタイヤ導入遅れが考慮される

ピレリはF1へのタイヤ供給契約を2024年まで延長することを発表。新レギュレーション導入の遅れが考慮されたようだ。

Pirelli tyres

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 FIA(世界自動車連盟)は現在F1にタイヤを供給しているピレリとの契約を1年延長し、2024年末までとすることを発表した。

 2011年からF1にタイヤを供給しているピレリ。彼らの直近の契約は2020〜2023年の4シーズンをカバーするものになっていた。当初の予定では2021年に18インチタイヤが導入される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、それは2022年に延期されることになった。

 ただこの予定変更により、18インチタイヤを使う期間が1年減少することとなり、ピレリが行なった投資に見合うモノではなくなってしまった。これを考慮した結果、FIAとF1はピレリに1年の契約延長を提案し、それが受け入れられたのだった。

「この困難な時期に、F1とピレリが協力し柔軟性を持ってこのスポーツへコミットしてくれたことに感謝したい」

 FIAのジャン・トッド会長はそう語った。

「COVID-19は我々のビジネスに対しあらゆる面で課題を示したが、現実的かつ賢明な方法で共に対処することにより、我々はF1の長期的な安定性と強さを確保することができた」

「18インチホイールとタイヤへの移行がF1マシンによりエキサイティングなイメージをもたらすことは間違いない。そして、ピレリが最高レベルの性能を持つタイヤを供給しつづけるためには、多くの投資と開発必要とする技術的な課題も存在している」

「そうした点や、パンデミックの結果として新レギュレーションの導入を延期することが必要になったことを考えると、タイヤ供給の契約を延長することは理に適っている」

 またF1のCEOであるステファノ・ドメニカリも、契約延長が正しい策だったと同意している。

「パンデミックは世界中に混乱を引き起こし、F1もその例外ではなかった。そして我々は新レギュレーションを1年先送りにするため、その必要な措置をとった。我々はピレリとのパートナーシップを誇りに思っているし、彼らがあのタイミングでの変更に対して、建設的なアプローチをとってくれたことに非常に感謝している」

「ピレリはF1におけるタイヤの戦略的な役割を非常に意識しており、我々は彼らのプロダクトが新しい技術的な状況の中で耐久性とパートナーシップのベストなバランスとなるように懸命に作業を行っていることを認識している」

 ピレリCEOのマルコ・トロンチェッティ・プロベラは次のようにコメントしている。

「世界のモータースポーツの頂点での我々の存在が、2024年まで延長されるこの合意に達したことを嬉しく思う。モータースポーツは我々のDNAの一部であり、F1は走る実験室でもあるため、我々がコース上で得た知識を市販タイヤへ応用することを可能としてくれるのだ」

 

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