F1カタールGPで起きたパンク連続……ピレリはミラー破片の影響ではないと判断。メルセデスも同じ見解示す
ピレリはF1カタールGP決勝で連続したパンクについて調査を行なっている。
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15, in the pits with a puncture
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1タイヤサプライヤーのピレリは現在、F1カタールGP決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのカルロス・サインツJr.をほぼ同時に襲ったパンクについて調査を行なっており、コース上のデブリが原因ではなかったとの考えを示した。
決勝ではウイリアムズのアレクサンダー・アルボンのミラーがホームストレート上に脱落し、それをキック・ザウバーのバルテリ・ボッタスが轢いたことで、デブリがコース上に散乱した。
状況的にはハミルトンとサインツJr.に発生したパンクともタイミングが重なったため、当初は2台を数秒間隔で襲ったパンクは、ドライバーたちがミラーの破片を轢いたことが原因ではないかと疑われていたが、ピレリが分析を行なった結果、その仮設は否定されたようだ。
ピレリF1のチーフエンジニアであるシモーネ・ベッラは、イタリア・ミラノの拠点で詳細な調査を開始し、何が問題を引き起こしたのかを正確に解明していると語った。
そして、レース後数日間に行なわれたテレメトリの初期分析によると、ハミルトンとサインツJr.はデブリが散乱するエリアを通り過ぎる前にタイヤ内圧の低下に苦しんでいたことが判明した。
motorsport.comの取材に対して、ベッラは次のように答えた。
「テレメトリデータを見ると、明らかにボッタスがストレートでミラーに接触するよりも前に圧力が低下していた」
「基本的に、これらのパンクはサーキットの他の場所で、他のデブリや他の理由で起こったことだ」
Carlos Sainz, Ferrari SF-24, makes a pit stop
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
カタールGPで使用されたタイヤがイタリアに到着したのは数日前のこと。何が起こったかを分析し始めたのは12月5日(木)だった。
「タイヤの断面を見たり、サイドウォールをチェックしたり、耐久性を調べたり、その耐久性がどれだけ残っていたかを見たり……我々は通常のチェックを行なうつもりだ」
ベッラはそう続けた。
「あらゆるテストを行なっており、その結果をFIAとチームに報告する。しかし、現時点ではまだ結果は出ていない」
「全てはまだ進行中だ。おそらく来週の終わりには何か分かるだろうが、おそらく2週間もすれば、何が起こったのか適切かつ完全な概要が明らかになるだろう」
パンクの原因がカタールの縁石によるモノなのか、それとも別のデブリによるモノなのか、初期分析での兆候はあるかと訊かれたベッラは、次のように答えた。
「我々が理解したいのはそこだ。もちろんそれが重要で、チームにとっても我々にとっても重要だ」
「だから、デブリなのかそうでないのかを理解するために、かなり詳細に調べたい」
ミラーのデブリによるパンクではないというピレリの結論は、メルセデスの見解とも一致する。
メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、カタールGP後の恒例デブリーフィング動画で、次のように語っていた。
「我々はビデオデータを持っていて、ミラーがいつ破壊されたのか、いつ粉々になったのかを正確に見ることができる」
Pirelli tyres
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
「車載データもあるし、タイヤの空気圧も生で測定している。驚くべきことに、バルテリがミラーにヒットするよりも前に、ルイスは内圧を失い始めていたのがわかる。したがって、デブリによるパンクの可能性は低いと言える」
「それは他の場所でデブリを拾っていないという意味ではないが、ピレリの分析と調査を待つ必要がある」
カタールGPの舞台であるルサイル・インターナショナル・サーキットはコースレイアウト上、左フロントタイヤに大きな力がかかるが、タイヤデグラデーション(性能劣化)が少なかったため、各チームはタイヤの摩耗レベルを100%まで攻めた使い方を行なった。それにより、タイヤはダメージを受けやすい状態だった。
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