18インチタイヤの開発再開。ピレリ、コロナで得られた“ロスタイム”の有効活用目指す

新型コロナウイルスの影響で作業が中断されていたF1の18インチ用タイヤの開発をピレリが再開した。

18インチタイヤの開発再開。ピレリ、コロナで得られた“ロスタイム”の有効活用目指す

 F1は2021年からテクニカルレギュレーションを大幅に変更し、これに合わせて18インチタイヤが新たに導入される予定だった。

 しかし新型コロナウイルスのパンデミックに直面したことで、F1はそれらのレギュレーションの導入を1年後ろ倒しすることを決定。18インチタイヤのテスト用に改造されたミュールカーを使用したテストも、2021年に行なうように延期された。

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 18インチタイヤのテストは今年、全10チームが参加して順次行われる予定だった。しかし前述のようにテストと18インチタイヤの導入は遅れることになり、結果として2月8日にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が行なったセッションが今年行われた唯一のタイヤテストとなった。

 またF1のタイヤサプライヤーを務めるピレリは、ウイルスによって大きな被害を出したイタリアに拠点を置いており、屋内作業も数週間にわたって不可能となっていた。

 しかし5月以降徐々にロックダウンは解除され、ピレリの作業も再開へと向かっている。そして彼らは新規則導入の後ろ倒しで得られた時間的な余裕を最大限活用したいと考えている。 

「我々は現在、いくつかの開発に手を付けている」

 ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラはmotorsport.comにそう語った。

「残念ながらアイデアをコースでテストするということは無い。だがシミュレーションや内部でのテストによって評価を行なうことは常に重要なことだ」

「実際、我々はあまり多くの選択肢は持っていなかった。FIAによる閉鎖命令を受けていないにも関わらず、イタリア国内はロックダウンを受けた。それが大きかったんだ。だから何週間か、活動することは不可能だった」

「我々はテレワークで働いていて、ノートパソコンを使ってシミュレーションをすることはできた。しかし施設は閉鎖されていたため、インドアでのテストは不可能だったんだ」

「現在、我々は活動を再開させており、いくつかのプロトタイプを作成したり、トラック上でのテスト無しでの開発が可能となっている」

 なおトラックでのテストは保留となっているが、チーム側は既に18インチタイヤの予備データを受け取っている。

「ヘレスでフェラーリと行なったテストと昨年実施した3セッションによって、18インチタイヤのベースラインが見えてきた」と、イゾラは話す。

「そのため、我々は開発をそこからスタートさせた。既に全てのデータをチームに提供している。ただ、その後全てを止めなくてはいけなかったんだ」

 

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