ピレリ、2021年シーズンの各F1グランプリに持ち込むタイヤコンパウンドを一挙発表
F1にタイヤを供給するピレリは、2021年シーズンの各グランプリで使用するタイヤコンパウンドを一挙に発表した。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1にタイヤを独占供給しているピレリは、2021年シーズンの各グランプリに持ち込むタイヤコンパウンドを発表した。
ピレリは昨年まで、レースの数週間前にどのタイヤコンパウンドを持ち込むか発表していたが、新型コロナウイルスのパンデミックによる混乱が続いているため、2021年シーズンを通してコンパウンドの選択を計画的に進めることにしたようだ。
ピレリのF1およびカーレーシング責任者のマリオ・イゾラは、次のように語った。
「現段階で、シーズンを通してコンパウンドの選択を発表することで、チームやドライバーの計画の助けになる。また、昨年のように新型コロナウイルスの影響によりカレンダーが変更された場合に備え、最大限の柔軟性を確保することができる」
ピレリはC1~C5の5種類のコンパウンドの中から、3種類を選んで各グランプリに持ち込んでおり、柔らかい順からソフトタイヤ、ミディアムタイヤ、ハードタイヤと呼ばれる。ただグランプリごとに持ち込まれるコンパウンドは異なり、同じソフトタイヤであっても、使われているコンパウンドが同じとは限らない。
Pirelli 2021 tyre compound choices
Photo by: Pirelli
2021年のグランプリに持ち込まれるコンパウンドは、おおよそこれまでと同じだが、アゼルバイジャンGPとブラジルGPでは、より柔らかいコンパウンドが選ばれている。
「選択自体は昨年(2020年にレースがなかった場合は2019年)と全体的に似ている。そのため、各チームには多くのデータがあるはずだ。しかし、ふたつのレースではコンパウンドが柔らかくなっている」
「ひとつ目はアゼルバイジャンだ。前回はハードタイヤがC2コンパウンドだったが、レースで使われなかったので、今回は最も柔らかい組み合わせであるC3 ~C5を使う事になった」
「ふたつ目はブラジルだ。今年はC2~C4が使われる。前回はハードタイヤにC1が使われていたが、摩耗の面でミディアムよりも大きなアドバンテージがなかった」
「いずれのケースでも、タイヤがより柔らかくなることで、レース戦略の多様化につながる可能性がある」
2019年まで、各グランプリで使用できるドライタイヤ13セットのうち、10セットのコンパウンドを選ぶことが出来たが、コロナ禍の影響により2020年は全ドライバーが同じ組み合わせのタイヤを使用することになった。この措置は2021年シーズンも継続され、昨年の大多数のレースと同様に、ドライバーにはそれぞれハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットのドライタイヤが供給される。
例外的な状況に備えて、イベント開始15日前までは供給されるタイヤの組み合わせが変更される可能性があるという。
なお今季のピレリタイヤは、かかる負荷の増加に対処するため、昨年用のタイヤとは構造が異なるモノになっている。
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