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ピレリ、オーストラリアGP用のタイヤ1800本を処分。燃料としてリサイクル

ピレリは、中止となったF1オーストラリアGPで使用する予定だったタイヤ1800本を処分し、燃料として再利用する。

Pirelli personnel wheel tyres through the paddock

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 新型コロナウイルスの影響でキャンセルされたF1開幕戦オーストラリアGP。タイヤサプライヤーであるピレリは、メルボルンへ実に1800本ものF1タイヤを持ち込んでいたが、それは全て廃棄されることになったようだ。

 ピレリは通常、一度ホイールリムに装着されたタイヤは、例え一度も使用されなかったとしても処分するようにしている。それは、タイヤをホイールリムから取り外す際に、タイヤが傷つく可能性があるからとのことだ。

 ヨーロッパを転戦する時期には、未使用タイヤはリムに装着されたままの状態で陸路で輸送するため、次のレースでも使用することができる。

 ただし今回のようなヨーロッパ以外で行なわれるフライアウェイ戦の後では、ホイールリムは各チームが責任を持って空輸することとなっている。つまり、必然的にタイヤを一旦ホイールリムから外すことになるのだ。

 上記の理由から、ピレリはフライアウェイ戦の終了時には未使用タイヤを処分している。特に560本のウエットタイヤはしばしば未使用のまま処分されるが、今回はイベントそのものがキャンセルとなったため、1800本という前例のない数のタイヤが無駄になってしまうのだ。

 また、既に延期が決まっている第2戦と第3戦の開催地であるバーレーンとベトナムには、ホイールリムに装着されていない状態のタイヤが1800本ずつ、海を渡って到着している。

 これらのタイヤは、レースがリスケジュールされて開催される場合に備えて、そのまま同地で保管されるようだ。なお仮にレースが開催されないと決定した場合には、同じコンパウンドが使用されるレースの開催地に、海路を利用して運ばれることになるという。

 ピレリのモータースポーツ部門の責任者であるマリオ・イゾラはメルボルンで、motorsport.comに対してこう語った。

「木曜日の午後にタイヤ(とホイールリム)の取り付けを完了したが、その後全てを取り外す必要があった」

「バーレーン用とベトナム用のタイヤは既に現地に到着しているが、問題はない。ほとんどが海上輸送となっているし、温度管理のできるコンテナに入っている。レースが後日開催されることになれば、それらのタイヤを使用すればいい」

「問題なのは、既にホイールリムに装着されているタイヤだ。これらは一旦取り外さなければいけない」

「タイヤをリムから外す際に、タイヤのビード(ホイールとの結合部)にストレスがかかる。そうなると、そのタイヤがもう一度リムにフィットするかどうか確信が持てない。これらのタイヤにかかる力は非常に大きいからだ。したがって、我々はリスクを冒すようなことはしない」

「ヨーロッパからヨーロッパに移動するイベントについては、それらを持ち越すことができる。未使用のタイヤはリムに装着されたままで、我々のトラックに載せられるからだ」

「将来的には、ホイールをワンメイクにして、標準デザインとすることが検討されている。我々も、タイヤをできる限り再利用できる方法を共に模索していく。ただ、間違いなくリスクは冒さないようにしなければならない」

 なお、F1に持ち込まれたタイヤは使用済み、未使用に関わらず、海上貨物船によってイギリスに送られ、燃料として活用される。

「我々は、より少ないコンテナに収まるようにタイヤを粉砕し、それをイギリスのセメント工場に送り返してリサイクルする」とイゾラは続けた。

「それらは高温で燃やされ、エネルギーを生み出すが、汚染物質は生み出さない」

「我々はF1タイヤをリサイクルするためのあらゆる方法について調査しているが、様々な分析の結果、現時点ではこのやり方に落ち着いている」

 またイゾラは、新型コロナウイルスの脅威が迫る中、オーストラリアでピレリがとった特別な予防措置についても話した。

「我々は作業エリアを整理し、人と人との接触を最小限に抑えようとした。ピレリは全てのチームと関わるということもあるので、ウイルスが拡散するのを防ぐ必要があったのだ」

 
 

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