ピレリ、フェルスタッペンとサインツJr.の接近戦にニッコリ「今年の目標がひとつクリアできた」

マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.のカナダGP終盤のスリリングな優勝争いは、2022年のF1タイヤが接近戦を実現している証拠だと、ピレリは考えているようだ。

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 F1カナダGPの終盤は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのカルロス・サインツJr.が優勝をかけて、接近戦を演じた。

 フェルスタッペンはサインツJr.を振り切ることができず、サインツJr.はチェッカーが出るまでフェルスタッペンにプレッシャーをかけたが、フェルスタッペンが0.993秒差でトップチェッカーを受けた。

 このサインツJr.とフェルスタッペンの戦いは、ピレリにとって大きな意味を持つ。タイヤがオーバーヒートして接近戦ができなかったこれまでとは、状況が変わったのだ。

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 F1にタイヤを供給するピレリの責任者であるマリオ・イゾラは、旧世代のクルマとタイヤでは、サインツJr.がフェルスタッペンとの距離をこれほど長く保つことはできなかっただろうと考えている。

「私にとってこのレースで重要なのは、いわゆる接戦を繰り広げたということだ」

 そうイゾラはmotorsport.comに語った。

「今年のターゲットのひとつは、DRSや他のシステムによる純粋なオーバーテイクではなく、接近したレースを行なうことだった。ドライバーたちにコース上でプッシュし、戦う機会を与えることだったんだ」

「(カナダGPの)マックスとカルロスはまさにそうだった。アルピーヌや(シャルル)ルクレール、その他多くのマシンもそうだったんだ」

「タイヤが、クルマのパッケージとともに、この機会を与えてくれているということだ」

「もちろん今後に向けては、もっといいものができると思うし、来年のタイヤについても取り組んでいる。だが最初のターゲット(接近戦の実現)が達成されたことは、我々にとって本当に重要なことだったんだ」

 イゾラは、より接近したレースを実現するための進歩は、グランドエフェクト・カーと、劣化の少ない新世代コンパウンドの組み合わせによってもたらされたと言う。

 またイゾラは、コンパウンドの性能バランスをさらに改善することは可能だと考えているが、ピレリとして良いスタート地点を見つけることができたと考えている。

「以前は、後ろのクルマがダウンフォースを失い始め、スライドしてコンパウンドをオーバーヒートさせていた。だから、新しいクルマがもたらすファクターは大きいんだ」

「2台のクルマのダウンフォースを維持することは、明らかにタイヤの助けになる。でも、新しいコンパウンドのほうが、より効果的なんだ。ミディアムとソフトのデグラデーションが増えているのは確かだが、同じような挙動を示すタイヤがあると、戦略が立てられない」

「ハードは非常に安定しているし、ミディアムは扱いやすい。もしかしたらソフトは少しアグレッシブすぎるかもしれないが、それにより異なる戦略、異なるアプローチをとることができるのだ」

 
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