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F1イギリスGP決勝直前……サーキットに侵入した環境保護活動家4人が逮捕

シルバーストン・サーキットは、F1イギリスGPの決勝レース直前のサーキットに侵入したとして、ノーサンプトンシャー警察が4人の環境保護活動家を逮捕したと発表した。

An Extinction Rebellion demonstration

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 新型コロナウイルス対策の一環で、ファンをサーキットに入れない無観客レースとして開催されたF1イギリスGP。しかし、シルバーストン・サーキットに侵入した不届きな者たちがいたようだ。

 シルバーストン・サーキットとノーサンプトンシャー警察は、決勝レース直前、サーキットに侵入したとして4人の環境保護活動家を逮捕した。

 彼らはエクスティンクション・レベリオン(絶滅への反抗)と呼ばれる団体の活動家であり、フォーメーションラップが開始され各車がグリッドから離れるタイミングで、最終コーナーで団体のロゴが入ったピンクのバナーを広げた。この模様は、国際映像にも捉えられていた。団体のロゴが入ったTシャツとマスクを着用した活動家たちの姿も撮影されている(上写真)。

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 シルバーストン・サーキットが発表した声明によると、デモに関与した4人は警察に拘留されているという。

「レース中、ノーサンプトンシャー警察は、会場の敷地内でシルバーストンの警備員によって4人が拘留されていることを知った」

「警察官はサーキット側と緊密に協力し、捜査を行なっている。4人は逮捕され、警察の留置場にいる」

 活動家たちがその主張を広める場として、F1グランプリを選んだのはこれが初めてではない。2013年のベルギーGPでは、環境保護団体のグリーンピースがイベントタイトルスポンサーのシェルに対する抗議を行なっている。

 エクスティンクション・レベリオンは、ウェブサイトに次のようにコメントを掲載した。

「活動家たちはレースを邪魔するつもりはなく、何百万人もの視聴者に明確なメッセージを送るための行動だった。世界は気候変動と生態系の緊急事態を食い止めるための道を外れており、EUとイギリス政府が立てている、2050年に(二酸化炭素の排出量を)正味ゼロにするという目標では遅すぎる」

 F1はシーズン再開に際し、新型コロナウイルスの対策を厳格に実施しており、何回もの検査と厳重なプロトコルを遵守した者のみがサーキットへ入ることができる。各関係者の多大な努力によってレースが成り立っているわけだ。

 今回のレースの前には、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が母国のファンに向けて、安全のためにサーキットには近寄らないように呼び掛けてもいた。

 その主張がたとえ真っ当なものだったとしても、逮捕された活動家たちが各関係者の努力を踏みにじったことは間違いない。

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