レッドブルF1とポルシェのパートナーシップ、交渉が最終段階に。早ければ3月にも契約発表か?

motorsport.comの取材によれば、レッドブルとポルシェは、2026年以降のパートナーシップ締結に向けた交渉の最終段階にあることが分かった。早ければ3月にも、交渉がまとまる可能性がある。

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 レッドブルF1とポルシェの、2026年以降のパートナーシップに関する交渉が、かなり進んだ状況にあることが分かった。早ければ、今年の3月にも交渉がまとまる可能性がある。

 フォルクスワーゲン・グループ(VW)は、2026年から導入される次世代パワーユニット(PU)レギュレーション下でのF1に参戦する可能性を以前から検討してきた。そのため同グループの傘下であるポルシェとアウディの関係者は、次世代PUの仕様に関するミーティングに出席。重要な役割を果たしてきた。

 そのうちポルシェは、レッドブルが昨年限りでパートナーのホンダを失い、独自のパワーユニット部門”レッドブル・パワートレインズ”を立ち上げて以来、レッドブルと繋がりを構築していると考えられていた。

 ある情報筋によれば、レッドブルとポルシェの交渉は進んでおり、VWグループ内の承認が得られさえすれば、両者のパートナーシップが締結されることになるようだ。

 これは早ければ3月にもまとまると見られていて、何らかの躓きがなければ、ポルシェは2026年にF1に帰ってくるということになる。またこのパートナーシップ締結には、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコと、VWグループのモータースポーツ責任者であるフリッツ・エンジンガーが尽力しているという。

 マルコは昨年、ServusTVのインタビューで「これまで非常に多くの企業と話してきた」と明かした。そしてポルシェとの交渉の噂について尋ねられた際には「我々は会話を続ける。しかし、何も決まったことはない」とも語っていた。

 ポルシェのCEOであるオリバー・ブルーメは、F1がE10を皮切りに持続可能燃料を導入していくことについては賛同している。さらに同社のモータースポーツ部門トップであるトーマス・ローデンバッハは昨年11月、F1に参入するための条件は「整っている」と語っていた。

 またレッドブルがミルトンキーンズに、パワートレインのオペレーション施設を準備していることも、ポルシェにとっては魅力的になるはずだ。これはパワーユニット開発を行なう場所に関して柔軟性をもたらすことになるだろう。なおポルシェがF1に参戦することになった場合、プログラムの一部はドイツで運営することになるはずだ。

 ポルシェは2017年の段階で、F1へのエントリーを行なう可能性が高まっていた。しかし現行のPUレギュレーションが2021年以降も続くことになったため、これは断念された。一方WEC(世界耐久選手権)のLMP1プログラムは2017年に終了し、その後フォーミュラEに参戦。ただLMDhクラスのマシンを準備しており、2023年にWECに復帰する予定である。

 F1の次世代パワーユニットは、昨年12月の世界モータースポーツ評議会で、MGU-Hを廃止することが承認された。ただ既存の1.6リッターV6エンジンは継続して使われ、電気パワーの使用量が増える。さらに開発に関するコスト制限も実施される予定である。これらの条件は、VWグループがF1に参入する後押しになっている。

 なおVWグループのアウディも、現在はメルセデス製のPUを使うマクラーレンと、提携に関する交渉を行なっていると言われている。

 
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