F1 オランダGP
クラッシュのハミルトンに追い討ち。グリッド試走中の減速不十分で次戦イタリアは5グリッド降格「本来は10グリッド降格だが……」
ルイス・ハミルトンはF1オランダGP決勝前の違反により、次戦5グリッド降格のペナルティを受けることになった。

Filip Cleeren
編集: 2025/09/01 3:05
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lewis Hamilton, Ferrari crash
写真:: Gabriele Lanzo / Alessio Morgese / NurPhoto via Getty Images
F1オランダGPで単独クラッシュによりリタイアに終わったルイス・ハミルトン(フェラーリ)。そんな彼に追い打ちをかけるように、次戦イタリアGPでの5グリッド降格ペナルティが下った。
罰則の対象となったのは、レース開始45分前に行なわれるレコノサンスラップでのこと。ハミルトンはレースディレクターのルイ・マルケスからの要請に反して、ピットレーン進入時に速度が速すぎたと判断されたのだ。
ザントフールトは最終コーナーがバンクの付いた高速セクションとなっているが、立ち上がってすぐの場所にピットエントリーが存在する。ピットに入るためには急激に進路変更をする必要があり、仮に最終コーナーでスピードを出した車両がいれば、スロー走行でピットインに向かおうとする他の車両と危険な状態になりかねない。そのためレースディレクターのマルケスは追加の安全対策として、グリッド試走中は最終コーナーでダブルイエローフラッグが振られると伝えていた。
しかしながら、ハミルトンは本来著しい減速が求められるダブルイエロー下で十分にスピードを落としていなかったとして、ペナルティの対象となった。なお本来であれば10グリッド降格が適用される場面であったが、情状酌量の余地があるとして処分が軽減された。
スチュワードによる声明の内容はこうだ。
「レースディレクターはコースの特性を鑑み、最終コーナーにダブルイエローフラッグが振られると全員に伝えていた」
「これはグリッドおよびピットレーンの安全を確保するためである。規則では、ドライバーはダブルイエロー区間で『著しく減速すること』が求められている。加えて規則書の第44.1条でも、レコノサンスラップを1周よりも多く行なう(※つまり一旦はグリッドにつかず、ピットレーンをスルーする)ドライバーは皆、ピットエントリーロードを『著しく減速した状態で』走行しなければならないと規定されている」
「我々はFIAのシステムにあるテレメトリを精査し、チームからもデータを提出させたため、決定に時間を要した。データによれば、当該ドライバー(ハミルトン)はピットレーンに進入する際、練習走行時よりも約20km/h遅く進入し、スロットル開度を10~20%下げ、70m早くブレーキをかけていた」
「我々は、ダブルイエロー区間での20km/hの減速を“大幅な”減速とは見なさなかった。また、ピット進入時の速度も著しく低速とは見なしていない」
「ペナルティガイドラインでは、こういった違反は通常10グリッドの降格処分が科されることになっている。しかしながら、当該ドライバーが早めにブレーキをかけて減速を試みたという点を酌量すべきものと判断した結果、5グリッド降格とした」
オランダで3戦ぶりの予選Q3進出を果たしたものの、フェラーリのお膝元で苦しいペナルティを受けるハミルトン。ペナルティポイントも2点加算された。
ルクレールとラッセルの接触は不問
Charles Leclerc, Ferrari, George Russell, Mercedes
Photo by: John Thys / AFP via Getty Images
オランダGPでは、ハミルトンのチームメイトであるシャルル・ルクレールと、メルセデスのジョージ・ラッセルが接触した。しかしこの件については処分されなかった。
ルクレールはターン12でラッセルのインに飛び込み、軽く接触。この際、コーナーのイン側の縁石をカットしたようにも見えた。しかしスチュワードは、ルクレールがコース外に出たとは断定できないとして、どちらのドライバーにも責任は問えないとした。
裁定文にはこう記された。
「我々はドライビングスタンダード・ガイドラインに基づき、どちらかのドライバーが異なる対応をとるべきだったのかを審議した。また、16号車(ルクレール)がターン12でコース上を走行していたかどうかについても調査した」
「16号車がコースを外れたかどうかは証拠が不十分であった。両チームの代表者の見解も、証拠がないということで一致していた」
「いずれのドライバーもこの件がレーシングインシデントであると感じており、追加の処分も必要ないと認識していた。我々も入手可能な証拠を検討したが、同様の結論に至った。したがってこれ以上の措置は行なわない」
なお、処分を逃れたルクレールは最終的に、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリに接触されリタイア。アントネッリにはタイムペナルティが科され、ポイント圏外まで転落した他ペナルティポイント2点が科された。
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 レッドブルのドライバー人事を握るマルコ博士は、オランダGPでのハジャーの表彰台、そして角田裕毅の9位をどう評価しているのか?
次の記事 突然のエンジントラブル……ノリス、首位ピアストリと34点差に「だいぶ差がついたから気楽にいくよ」

More from
Filip Cleeren

マクラーレン代表、シンガポールGPスプリントでの同士討ちに憤慨「チームの利益以上に重要なことはない。奴らに改めてそれを伝える!」
F1
F1
シンガポールGP
1 日前
マクラーレン代表、シンガポールGPスプリントでの同士討ちに憤慨「チームの利益以上に重要なことはない。奴らに改めてそれを伝える!」

マクラーレン、シンガポールGPのスプリントで”最悪”同士討ち。撃墜ノリスにペナルティの可能性?「僕にはあそこに飛び込む権利があった」
F1
F1
シンガポールGP
1 日前
マクラーレン、シンガポールGPのスプリントで”最悪”同士討ち。撃墜ノリスにペナルティの可能性?「僕にはあそこに飛び込む権利があった」

シンガポールGPのSQ1で起きたレースコントロールの人的ミスに、各チーム不満。アストンマーティンは抗議を検討
F1
F1
シンガポールGP
2 日前
シンガポールGPのSQ1で起きたレースコントロールの人的ミスに、各チーム不満。アストンマーティンは抗議を検討
最新ニュース

「マルケスとの戦いは最後まで厳しいだろう」マルティン、インドネシアGP3位でランキング首位維持。残りレースは5戦!
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
1 時間前
「マルケスとの戦いは最後まで厳しいだろう」マルティン、インドネシアGP3位でランキング首位維持。残りレースは5戦!

F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗
F1
F1 F1
シンガポールGP
2 時間前
F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗

フェルミン・アルデゲル、インドネシアGPの転倒で右手を骨折。帰国して手術へ
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
3 時間前
フェルミン・アルデゲル、インドネシアGPの転倒で右手を骨折。帰国して手術へ

ドライバーの“さび取り”と新参チームの進歩で掴んだ3位表彰台。松下信治、トップ争い演じ「久しぶりにアツい感覚を思い出した」
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
3 時間前
ドライバーの“さび取り”と新参チームの進歩で掴んだ3位表彰台。松下信治、トップ争い演じ「久しぶりにアツい感覚を思い出した」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録