PUの”ストック”が功を奏したマクラーレン「来年は毎レース戦いたい」
マクラーレンのエリック・ブーリエは、ホンダのパワーユニットを”ストック”していたことがブラジルでの良い結果につながったと語った。

マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエによれば、フェルナンド・アロンソがメキシコGPでグリッドペナルティを受け、ホンダ製パワーユニット(PU)をストックしていたことがブラジルGPで功を奏したという。
シーズン最終盤のブラジルGPとアブダビGPは、マクラーレンのマシンにとって他のコースよりも合っているとして、チームは数週間前から準備を進めてきた。他のコースでペナルティを受けることで新しいPUを”ストック”しておき、ブラジルとアブダビで使用しようと考えたのだ。
ブラジルではアロンソが金曜日の走行で使用したPUを、土曜日に向けて新しいPUと交換。ペナルティなしで予選と決勝に臨み、予選6番手を獲得し決勝を8位で終えた。
「我々はブラジルとアブダビ(での可能性)を守ろうと、多くのエネルギーを使った」と、ブーリエはmotorsport.comに語った。
「ここ(ブラジル)に向けてフレッシュなパーツを残そうとした。我々はこれまで多くのエンジンを使ってきたので、何かを試してみる必要があり、PUのマイレージを制限することにした」
「メキシコでは予想以上に競争力があり、ここでも良いレースができた。週末にトラブルが起きなかったのは素晴らしいことだ」
マクラーレンは、部分的にストリートサーキットの要素を持ったアブダビのヤス・マリーナ・サーキットが、マシンに合っていることを期待している。
「セクター1と3は良いはずだ。間違いなく(ロングストレートがある)セクター2は難しいだろうから、どうなるか見てみよう」
ブーリエは、ストレートスピードの面でハンデを抱えていたはずのアロンソが見せた、ブラジルでのレースを賞賛した。
「彼はマシンのエネルギーを非常にうまく管理した。必要のないところではそれを節約し、ストレートでより多く使っていたんだ」
「自分自身でよりうまく対処しようと彼はしていたし、非常に良い仕事をしていた。マッサのDRS圏内にとどまり、身を守ろうという計画だった。それしかなかったんだ」
ブーリエは、アロンソがバトルをしているところを見られたことで、来季に向けての励みになったと認めた。
「アロンソは今回、少しは戦うことができた。来年は毎レースそうできることを願っている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Adam Cooper |