Q1敗退のトロロッソ、6位確保は他力本願?「祈ることしかできない」
トロロッソのピエール・ガスリーは、チームがランキング6位を確保するためにできることは「祈ることだけ」と語った。

トロロッソはコンストラクターズランキング6番手で最終戦アブダビGPを迎えた。7番手のルノーとは4ポイント、8番手のハースとは6ポイントの差である。そしてひとつ順位を落とすと、トロロッソは1億円単位でチームの収入を犠牲にしてしまうことになる。
迎えた予選ではピエール・ガスリーは17番手、一方コンストラクターズランキングを争うライバルチームであるルノーのニコ・ヒュルケンベルグは7番手だった。
予選についてガスリーは、以下のように話した。
「ブレンドン(ハートレー)に比べれば、今日は良かったと思う。なんとか良いラップを走ることができたし、そのことだけが今日のポジティブな要素だ。でもそれは目標ではなかった」
「今週末は、ランキング6位をキープする必要がある。でも僕たちには戦えるペースがないので、現時点では本当にどうしようもない」
万が一ランキングを争っているチームが予選順位よりも上の順位でレースを終えてしまったら、つまり、ヒュルケンベルグが7位以上でフィニッシュした場合は、トロロッソからランキング6位の座を奪うのに十分だろう。”古いMGU-H”を使用したせいで信頼性の問題に悩まされたガスリーは、トロロッソの希望は他の中団チームに左右されているだと認めた。
「願わくば、フォースインディアには十分に速さを発揮してほしい。現時点で僕たちにできることは、明日の朝、ヒュルケンベルグが8位でレースを終えるよう祈ることくらいだ」
「今は僕たちと同じくらいフランツ(トスト/チーム代表)もとてもストレスを感じている。なぜなら、もし僕たちが来年も競争力を持ちたければ、ランキング6位をキープすることが非常に重要だからだ。それが開発に影響を及ぼすことになるんだ」
「もっと上のグリッドにつけなかったこと、きちんと戦えなかったことにイライラしている。17番手スタートということは何をするのも難しいけど、僕たちはすべてのことにトライしてみるつもりだ」
ハートレーもパフォーマンスに失望
チームメイトのハートレーも、予選時のパフォーマンスには失望していると話した。彼はガスリーから0.7秒ほど離され、予選最下位だった。
「失うものはそれほど多くないので、マシンに大きな変更を施してきた。というのも、10グリッドペナルティを受けることは分かっていたからだ。どこかにパフォーマンスを見出すのに必死だった」
「予選では解決しなかったし、全くラップをまとめられなかった。個人的には少しがっかりしている。良い仕事もできなかった」
またガスリーは、トロロッソのマシン『STR12』の弱点について次のように説明した。
「ダウンフォースについては、僕たちが望んでいるレベルに達していなかった。コーナーでも競争力がなかったし、ストレートでもそうだった」
「たくさんの箇所で改善が必要だ。でも『これが問題で、こっちも問題で』と挙げていると、最終的にはギャップがとても大きくなる。だから厳しい状況だ」
シーズン途中からチームに合流したハートレーも、ガスリーの意見を繰り返した。
「本当のところはわからないけど、いたるところでペース不足のように思える。ロングランでも、僕たちはハースやザウバーに混じっている……でも僕が思うのは、厳しい要求になりそうだということだ」
Additional reporting by Oleg Karpov and Ben Anderson
【関連ニュース】
- アブダビGP予選:ボッタス、ハミルトン抑え2戦連続ポールポジション
- ライコネン、オーバーステアに苦戦「タイヤの挙動が安定しなかった」
- 会心アタックで4番手。予選に満足のリカルド「表彰台のチャンスはある」
- トロロッソ・ホンダ、2018年シーズンはエクソンモービルと契約か?
- カシオ、トロロッソとのオフィシャルパートナー契約を2019年まで更新
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ブレンドン ハートレー , ピエール ガスリー |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |