2021年11月に、F1カタールGP初開催か? 新型コロナで中止となったレースの代替候補
新型コロナウイルスの感染拡大により、開催カレンダーに大きな影響を受けているF1。キャンセルされたレースの代替開催として、11月にカタールで初のF1開催が検討されているようだ。
今年も新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けているF1。先週には2年連続の日本GP開催中止が決まるなど、複数のグランプリの開催が断念された。
そんな中でも当初の予定通り23レースの開催を目指すF1は、11月にカタールで初のグランプリ開催を検討しているようだ。
先日日本GPの中止が正式決定。カナダやシンガポール、オーストラリアに続き、今季の開催中止が決まった4レース目のグランプリとなった。
F1関係者は、当初11月21日に予定されていたオーストラリアGPの代替グランプリを検討しており、現在のスケジュール上はTBAのままとなっている。
しかし複数の情報筋によれば、11月にカタールで初のF1グランプリを開催する計画が進んでおり、これによって当初の予定通り23レース開催を達成する一助となることを目指しているという。
カタールGPが実現すれば、舞台となるのはロサイル・インターナショナル・サーキットである。
同サーキットはMotoGP開幕戦の舞台として知られているが、2009年にGP2アジアを開催して以降、フォーミュラカーのビッグイベントを開催していない。しかしながらF1開催に必要なFIAのグレード1ライセンスも取得しており、さらにMotoGPで使っている照明設備を活かして、ナイトレースとして開催することも可能だ。
カタールでのレースが実現すれば、サウジアラビア(12月5日)、アブダビ(12月12日)と合わせ、シーズン終盤は中東でのレースが続くことになる。
ただカタールでのレースが実現したとしても、23レースを本当に開催できるかどうかは、不透明な状況が続いている。
メキシコとブラジルは、イギリスのレッドリストに入れられている国だ。現在参戦中の10チームのうち7レースはイギリスに本拠地を構えているが、このレッドリストに入っている国からイギリスに帰国した際には、予防接種の有無などに関係なく、政府が指定するホテルで10日間の隔離期間を過ごす必要がある。23レースを開催するためには、F1としてはなんとしてもこの隔離期間を避けられるスケジュールを組まねばならないのだ。
トルコGPは当初6月に開催が予定されていたが、イギリスのレッドリストに加えられたことで、10月に延期。その1週間後に日本GPが予定されていた。これはトルコ出国後、日本での滞在期間を含めて10日間の検疫期間を経て、イギリスに隔離なく帰国できることを目指したモノだったとも言われる。
日本GPの開催が断念されたことにより、代替開催地の検討が進められているが、最終決定までにはまだ数週間かかるとみられる。
またサーキット・オブ・ジ・アメリカズでは、当初の1戦のみではなく2週連続でのF1開催の可能性があるとも言われる。しかし現地では新型コロナウイルスの感染者数および入院者数が急増していると伝えられており、開催実現についても疑問が残る。
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