Road to F1〜夢への道のり〜:バルテリ・ボッタス編
2013年にF1デビューを果たし、今やメルセデスのドライバーとしてチャンピオン候補に名を連ねているバルテリ・ボッタス。今回はそんな彼のジュニアフォーミュラ時代を振り返る。
写真:: GP3 Series Media Service
2007年
Valtteri Bottas, Koiranen Bros
Photo by: Elliot Patching / Motorsport Images
ボッタスは17歳でカートを卒業し、2007年からシングルシーターのシリーズにデビュー。同年はコライネン・ブロス・モータースポーツからフォーミュラ・ルノー2.0 NECに参戦した。この年ボッタスはルーキーながら2勝を挙げてランキング3位を獲得したが、タイトルはフランク・ケシェル(2018年までGTレースのシルバードライバーとして活躍)に奪われた。
2008年
Podium: second place Valtteri Bottas, Motopark Academy
Photo by: Elliot Patching / Motorsport Images
2008年、ボッタスはモトパーク・アカデミーからフォーミュラ・ルノーのふたつのシリーズに参戦した(ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0&フォーミュラ・ルノー2.0 NEC)。前者ではダニエル・リカルド(現ルノーF1)やアンドレア・カルダレッリ、ロベルト・メリと激しいタイトル争いを展開し、見事チャンピオンに。参戦2年目となった後者では完全に敵なし状態となり、参戦14レース中12勝を挙げてチャンピオンとなった。この時のランキング2位は、現在フォーミュラEで活躍中のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタである。
2009年
Valtteri Bottas, ART Grand Prix Dallara F308 Mercedes
Photo by: Eric Gilbert
前年の活躍が認められたボッタスは2009年、名門ARTグランプリからユーロF3への参戦をスタートさせる。参戦初年度となったこの年は優勝こそなかったものの、コンスタントに表彰台フィニッシュを重ね、ルーキー最上位のランキング3位となった。なお、この年のチャンピオンはボッタスと同じく2013年にF1デビューを果たすジュール・ビアンキだった。
また、ザントフールトで行なわれたF3マスターズでは優勝、マカオグランプリでは5位に入るなど見せ場を作った。
2010年
Podium: race winner Valtteri Bottas, ART Grand Prix Dallara F308 Mercedes
Photo by: Satoshi Noma
この年もARTからユーロF3に参戦。2勝を挙げるが、2年連続でランキング3位に終わってしまった。ボッタスをランキングで上回ったふたりは、アドアルド・モルタラ、マルコ・ヴィットマンだった。彼らは現在もレーシングドライバーとしてフォーミュラEやDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)などで活躍中だ。
2011年
Valtteri Bottas celebrates victory in the race and winning the drivers championship on the podium wi
Photo by: GP3 Series Media Service
ユーロF3で2年連続で好成績を残したこともあり、2011年はGP3(現FIA F3)でARTのマシンをドライブした。現在はWEC(世界耐久選手権)でフェラーリのGTEマシンを走らせているジェームス・カラドとのタイトル争いとなったが、ボッタスは見事勝利しGP3王者となった。
このタイトルはボッタスに大きなチャンスを与えた。ARTからのGP2(現FIA F2)テスト参加と、ウイリアムズからのF1テスト参加であった。ボッタスは初のF1テストでトップ10タイムを刻んでみせた。
そして彼は2012年、ウイリアムズのリザーブ兼テストドライバーに就任。この年はジュニアカテゴリーには参戦せずF1での業務に専念し、翌2013年から同チームのレギュラーシートを得ることとなる。
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