パーツが不足していたレーシングポイント……オーナーの飛行機で緊急空輸し”危機”脱す
レーシングポイントF1チームは、優勝を果たしたサクヒールGPを前にスペアパーツが底をつき、チームオーナー所有のプライベートジェットで追加のスペアパーツを輸送したことを明らかにした。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
レーシングポイントは、先日行なわれたF1サクヒールGPでセルジオ・ペレスが優勝、ランス・ストロールが3位に入り、チーム史上最高の結果を手にした。
しかしそのレース前には、ある悩みを抱えていたという。1週間前に行なわれたバーレーンGPの決勝で2台のマシンが多くのダメージを受けたため、パーツが不足していたというのだ。
ストロールはバーレーンGPのスタート直後、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトと接触したことでマシンが横転。上下逆さまになった状態でコース上にストップした。またペレスは、レース終盤にMGU-Kのトラブルが発生……その後マシンの後部が炎に包まれることになった。
チーム代表のオットマー・サフナウアーも、パーツ不足に悩まされたことを認め、チームはその対処をしなければならなかったと明かした。
曰く、チームのオーナーであるローレンス・ストロールが所有するプライベートジェットがイギリスに戻る予定だったという。そのためこの飛行機がイギリスに到着した後、追加のパーツを積み込み、とんぼ返りでバーレーンに向かったという。これがなければ、チームは2台のマシンを修復することができなかっただろう。
「先週は1台が派手に横転し、もう1台のマシンも燃えていた。その1週間後に次のレースが控えているにも関わらず、スペアパーツの残りはわずかだった」
サフナウアー代表はSkyにそう語った。
「2台のマシンを組み直すことができなかったんだ。しかしファクトリーでは誰もが、懸命に働いていた」
「我々はローレンスの飛行機を飛ばした。木曜日まで、パーツを空輸するのを待ったのだ。そして、2台のレースカーを組み上げることができたんだ。つまり勝利は、だれかひとりの力で成し遂げられたモノではなかったというこだ」
なお今回の1-3フィニッシュの結果、レーシングポイントは今季獲得したコンストラクターズポイントを194にまで伸ばした。これで、マクラーレンに10ポイント差をつけ3番手に浮上することになった。残るは今週末のアブダビGPただ1戦である。
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