レーシングポイント、“緊急代打”ヒュルケンベルグのパフォーマンスを大絶賛
レーシングポイントは、F1アイフェルGPで急遽代役として参戦したニコ・ヒュルケンベルグの見せたパフォーマンスを“驚くべき仕事”だと称賛している。
Nico Hulkenberg, Racing Point RP20
Zak Mauger / Motorsport Images
F1第11戦アイフェルGPでは、ニコ・ヒュルケンベルグがレーシングポイントから急遽代役として参戦し、8位入賞を果たす活躍を見せた。
ヒュルケンベルグはランス・ストロールがグランプリ2日目を体調不良によって欠場することになったため、急遽チームから代役参戦をオファーされ、これを受諾。彼がレーシングポイントRP20を走らせるのは、セルジオ・ペレスが新型コロナウイルス陽性となった第4戦イギリスGP、第5戦70周年記念GPの連戦以来で、これが3度目となっている。
ヒュルケンベルグは予選へぶっつけ本番で挑むも、20番手と最後尾に留まった。しかし決勝レースでは力強い追い上げを見せ、最終的に8位フィニッシュ。突然決まった代役参戦にもかかわらずポイントを獲得する、素晴らしい結果を残した。
「ニコは土曜の午後に来たにもかかわらず、素晴らしい仕事をしてくれた」
そう語るのはレーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンだ。
「彼のやったことは、大きな称賛に値すると思う」
「彼に与えられた時間、そして彼が最後にマシンを走らせてからの変化を考慮すると、驚くべき仕事をしてくれたと思う。我々は彼ならばやれるとわかっていた。だからこそ、こうした状況で彼に電話をかけたんだ」
「我々は彼のことをよく知っている。彼が何を好むのか、好まないのかはわかっていた。すぐに我々の知っている彼の好みに合わせてマシンを調整したんだ。だがマシンに、そしてコースに馴染む時間も必要で、それが足りていないものだった」
またグリーンは、ヒュルケンベルグがQ1で敗退を喫したことは、彼が前回マシンに乗った8月以降にマシンに施された大きな改善に精通してないことによって発生したもので、避けられない事態だったとも考えている。
さらにヒュルケンベルグは決勝レースへの出走を許可されるだけのタイムを記録する必要があったため、リスクを冒す余裕もなかった。
「もっと走っていればQ2へ進めただろうか? 確実にそうだろう」と、グリーンは言う。
「さらに走ればQ3にも進むことはできただろうか? だが彼は常に日曜日のことを考慮していた。土曜に(最速タイムから)107%のラップタイムを確保し、日曜日のレースを走るチャンスを確保しなければならないとわかっていたんだ」
「土曜午後の最初のラップタイムでは、彼は決勝に出られなかっただろう。仮にFP3に参加できていれば、彼は間違いなくチェコ(ペレス)のすぐ近くにいたはずだ」
「土曜の午後に来て、他のドライバーがハードにプッシュしている時に、彼にもそれを期待するのは、要求し過ぎというものだ」
「あと2周あれば、彼はQ1を通過していただろう。さらにもう4周でQ3に進出していたかもしれない。だが彼に与えられた周回数で記録したラップタイムに、我々は多大な称賛を贈らなければならないと思う」
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