レーシングポイントRP20、真の速さはまだまだこんなモノじゃない?
今季驚異的な速さを見せているレーシングポイントだが、チーム代表はまだマシンから全てのパフォーマンスを引き出せていないと感じており、今後より首位に近づけるグランプリもあるはずだと語る。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
シュタイアーマルクGPでセルジオ・ペレスが17番手からスタートし、レース終盤には4番手を走っていたアレクサンダー・アルボン(レッドブル)を追い詰めるなど、驚異的な速さを見せているレーシングポイント。しかしチームは、まだマシンから全てのモノを引き出すことができていないと感じているようだ。
チーム代表のオットマー・サフナウアーは、RP20への理解が進めば、さらに力強いパフォーマンスを発揮できると考えている。そして、サーキットが高速になるほど、RP20に適したコースになるとも主張する。
「我々にもう少しだけ合ったサーキットが、今後いくつかあるかもしれない。我々はもう少し、上位に近付くことができるだろう」
サフナウアー代表はそう語った。
「それがどれくらいなのか? 私にもまだ分からない。現時点でそれを言うのは本当に難しい。レースペースが良かったことに、それについてはただ満足している。しかし、まだやるべきことがたくさんある。週末を通して最適化することはできていない」
レーシングポイントは今季デザインコンセプトを大きく変更したため、セットアップの方法についてゼロから学ぶ必要があった。そのため、サフナウアー代表は、まだ最高のパフォーマンスを発揮できていないと感じているのだ。
「それには時間がかかる」
そうサフナウアー代表は語る。
「実験をしなければいけない。何年も前、ホンダにいた時のことを覚えている。シーズン終盤のある時点で、突然次の年に向けた開発に集中し、アップデートをまったく行なわなくなったことがあった」
「しかし結局、アップデートなしで4〜6レース連続で走れたことで、より多くのことを学び、より速く走ることができるようになった。それは、熟成が進んだマシンでも起きることだ」
「我々には、まだ学ぶべきことがたくさんある。それはただ、経験と実験を通じて、学んでいくものだ。金曜日の走行を重ねるほど、セットアップについて学べることが多くなる」
なおサフナウアー代表によれば、シュタイアーマルクGPでチームは、特に土曜日から多くのことを学んだという。この日は大雨であり、RP20で初めて体験する本格的なウエットコンディションだった。そのため、タイヤを作動温度領域まで発熱させることができず、ペレスはQ1敗退を喫した。
「ウエットタイヤを発熱させることができず、働かせることができなかった場合には、苦労することになるだろう」
そうサフナウアー代表は語った。
「それは、様々な理由で私たちが苦しんだことだ。でも今では、その理由が何だったかを理解している。土曜日に得た知識で、今後のウエットコンディションの予選では、また違った走りをすることができるだろう」
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