F1バーレーンGP予選:ハミルトンが完璧な仕事で今季10度目ポール。フェルスタッペン3番手
F1第15戦バーレーンGPの予選が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1第15戦バーレーンGPの予選が、バーレーン・インターナショナル・サーキットで実施された。ポールポジションを獲得したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。
現地時間17時、日没直後のサーキットは気温26度、路面温度28度というコンディションで予選がスタートした。
Q1:ジョージ・ラッセルが今季9度目のQ1突破
18分間のQ1が始まると、ウイリアムズのジョージ・ラッセルが真っ先にコースイン。他のマシンはしばらく静観し、ラッセルがコースを独占して走行した。ただ、ラッセルはタイムを残さずにピットに戻ってしまった。
それと入れ替わるようにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がアタックへ。FP3で彼が記録したトップタイムから0.5秒落ちとなる1分28秒885をマークし、ひとまずタイムシートのトップに立った。
フェルスタッペンのアタック終了を待つかのように、各車一気にコースイン。コース上が大混雑し、アタックに向けたポジションを奪い合うシーンが見られた。
メルセデスのルイス・ハミルトンがフェルスタッペンのタイムを0.542秒上回り、トップタイムを更新。さらに2番手にもバルテリ・ボッタス(メルセデス)が入り、メルセデスがワンツーとなった。4番手には、今週末好調のピエール・ガスリー(アルファタウリ)がつけた。
各車のアタックが落ち着いた段階で、Q1敗退圏内にいるのはハース勢とウイリアムズ勢、アルファロメオのキミ・ライコネン。シャルル・ルクレール(フェラーリ)はトラフィックの影響で思うようにアタックできなかったか、15番手とギリギリのポジションだ。
残り時間が4分を切ると、各車が2セット目のタイヤを投入しアタックへ。Q2進出がほぼ安泰のメルセデス勢やセルジオ・ペレス(レーシングポイント)はユーズドのソフトタイヤでコースインした。
ラッセルが9番手までポジションを上げ、ルクレールもタイムアップし危険域から脱出した。最初のアタックをミディアムタイヤで行なっていたストロールは、ソフトタイヤへと履き替え、2番手タイムを残した。
マクラーレンのランド・ノリスはセクター1を全体ベストで駆け抜けたが、セクター2でミスがあったか、Q1進出は確実とみたのかアタックを完遂せずにピットイン。15番手でQ2進出を決めた。
Q1敗退はアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ライコネン、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ロマン・グロージャン(ハース)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)の5台となった。
Q2:フェラーリ2台がノックアウト。ホンダPU勢4台がQ3へ
15分間のセッションが始まると、決勝レースをソフトタイヤでスタートすることを嫌い、多くのマシンがミディアムタイヤでコースイン。例外はアルファタウリのガスリーとダニール・クビアトのみだ。一方、ラッセルはコースインのタイミングを遅らせた。
各車が最初のアタックに向かおうかという頃、マクラーレンのカルロス・サインツJr.がターン1で突如姿勢を乱しスピン。どうやら駆動系にトラブルが起きてしまったようで、コース上で動けなくなってしまったため、赤旗が掲示。残り時間9分10秒のところでセッション中断となった。
この時点で、タイムを出したマシンはゼロ。早めにコースインしたフェラーリ勢やアルファタウリ勢、ペレスやダニエル・リカルド(ルノー)はすでにアタックに入りセクター1を通過しており、余計にタイヤを消耗してしまった形だ。
セッション再開の1分以上前から、ノリスやレッドブルの2台、ペレスが新たなミディアムタイヤを履きピットレーンで待機。走行再開と同時にコースへと入っていった。
まずはフェルスタッペンがタイムを出し、1分28秒025をマーク。それを上回ったのがハミルトンで、全セクターで全体ベストを塗り替え1分27秒586を叩き出した。
残り時間が4分を切ると、赤旗再開後からガレージに留まっていた約半数のマシンもコースイン。アルファタウリの2台はここでミディアムタイヤを装着した。ラッセルはQ1最初に履いたソフトタイヤでアタックを行なった。さらに、アルボンやノリスはソフトタイヤへと履き替えて再びコースへ入った。
セッション残り時間がゼロとなる中、各車が続々とアタックしたが、ワンアタックに賭けたフェラーリ勢は伸び悩み、ベッテルが11番手、ルクレールが12番手とQ3進出に届かなかった。また、前戦トルコGPでポールポジションを獲得したストロールもここで予選を終えた。Q2敗退はベッテル、ルクレール、ストロール、ラッセル、サインツJr.というオーダーだ。
アルファタウリ勢はクビアト9番手、ガスリー10番手でQ3進出。ホンダパワーユニット搭載マシン全4台がQ3へ駒を進めた。なお、ソフトタイヤでコースインしたアルボンやノリスはタイムを更新しておらず、トップ10全車がミディアムタイヤで決勝をスタートすることになった。
Q3:ハミルトンが完璧ラップでポールポジション。フェルスタッペン3番手
12分間のQ3では、全車がソフトタイヤでコースイン。ただリカルドやアルボン、ノリス、クビアトはユーズドタイヤでのアタックだ。
まずはノリスが1分29秒029をマーク。それをガスリー、ペレスが塗り替えていった。最速タイムを刻んだのはハミルトン。1分27秒677で、Q2よりも遅いタイムとなった。
無線でタイヤが熱くなってしまっていると報告したフェルスタッペンは0.146秒差の2番手、ボッタスが0.244秒差の3番手に続いた。4番手にペレス、5番手にガスリーと好調を維持しているドライバーが続いた。
残り時間4分ほどとなり、メルセデス勢が先に動き出しコースへ。ここでミディアムタイヤを履くマシンはなかった。
最初にアタックに入ったハミルトンは、セクター1で全体ベストを0.068秒更新。セクター2、3でもさらにタイムを縮め、1分27秒264をマーク。完璧にラップをまとめあげ、今季10度目となるポールポジションを獲得した。
0.289秒差の2番手に飛び込んだのはボッタス。フェルスタッペンは最終セクターで自己ベストを出せず、3番手となった。
最初のアタックでは7番手となっていたアルボンが、最後のアタックで意地の4番手タイム。0.048秒差でペレスを抑えた。
5番手のペレス以下、リカルド、エステバン・オコン(ルノー)、ガスリー、ノリス、クビアトというオーダー。トップ3以外はタイム差が非常に少ない、僅差の予選となった。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | 6 | 1'27.264 | 223.267 | ||
2 | バルテリ ボッタス | 6 | 1'27.553 | 0.289 | 0.289 | 222.530 |
3 | マックス フェルスタッペン | 6 | 1'27.678 | 0.414 | 0.125 | 222.213 |
4 | アレクサンダー アルボン | 6 | 1'28.274 | 1.010 | 0.596 | 220.712 |
5 | セルジオ ペレス | 6 | 1'28.322 | 1.058 | 0.048 | 220.592 |
6 | ダニエル リカルド | 6 | 1'28.417 | 1.153 | 0.095 | 220.355 |
7 | エステバン オコン | 6 | 1'28.419 | 1.155 | 0.002 | 220.350 |
8 | ピエール ガスリー | 6 | 1'28.448 | 1.184 | 0.029 | 220.278 |
9 | ランド ノリス | 6 | 1'28.542 | 1.278 | 0.094 | 220.044 |
10 | ダニール クビアト | 6 | 1'28.618 | 1.354 | 0.076 | 219.856 |
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