フリー走行レポート
F1 オーストラリアGP

ルクレール首位、ロングランも好調か。重役出勤のフェルスタッペン2番手、RB角田裕毅10番手|F1オーストラリアFP2

F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行2回目が行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイム。RBの角田裕毅は10番手となった。

Charles Leclerc, Ferrari SF-24

 F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行2回目は、フェラーリのシャルル・ルクレールがセッショントップとなった。

 中東での連戦を終え、オーストラリアGP~日本GP~中国GPのアジア・オセアニアラウンドに突入したF1。オーストラリアGPの舞台はアルバート・パーク・サーキット。公園内の周回路を使ったコースであり、特に週末の初日は路面のグリップが低い状態からスタートする。

 お天気に恵まれ、気温20度、路面温度27度というコンディションで60分間のセッションがスタート。まずは各車がミディアムタイヤで走行を開始。マシンの感触を確かめながら周回を重ねた。なおFP1でクラッシュを喫したアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はマシンの修復が間に合わず、このセッション欠場となった。

 セッション開始から15分が経過した時点で、トップはマクラーレンのランド・ノリス。1分18秒201をマークした。僅差でフェラーリのシャルル・ルクレールが2番手につけたが、ルクレールはその後トップタイムを1分17秒936まで更新してみせた。

 ミディアムタイヤでの走行を終えた各車が一旦ピットに戻り、アストンマーティン勢からソフトタイヤに履き替え、残り時間40分頃から予選を想定したシミュレーションを開始。その後も、各車が続々とソフトタイヤに履き替え、アタックを行なった。

 ランス・ストロール(アストンマーティン)が2度目のアタックでルクレールのタイムをわずかに上回りタイムシートのトップに立つが、少し遅れてアタックに入ったルクレールは、ミディアムタイヤのタイムから0.5秒ほど改善。1分17秒423でトップを奪い返した。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はマシンの調整か、セッション開始時点でマシンがジャッキアップされていたが、セッション残り37分のところでミディアムタイヤを履き、ようやくこのセッション初コースインとなった。

 フェルスタッペンがミディアムタイヤのまま6番手につける中、フェラーリの2台はユーズドタイヤで再アタック。ルクレールは1分17秒277までトップタイムを更新し、0.4秒差ながらカルロス・サインツJr.も2番手につけた。

 フェルスタッペンは残り20分というところでようやくソフトタイヤを投入しアタック。サインツJr.と同タイムの3番手となった。

 アタック合戦が落ち着くと、各車がロングランを開始。ミディアムタイヤを中心にラップを重ねた。その間を縫うようにセカンドアタックを行なったフェルスタッペンは、2番手にポジションを上げた。

 各車がロングランを実施する中でルクレールのペースは秀逸。1分23秒中盤で走るドライバーが多かったが、ルクレールは時折1分22秒台のタイムをマークしながらの走行となった。

 そのルクレールがコースオフするシーンもあったが、大きなトラブルなくセッション終了。ルクレールがフェルスタッペンに0.381秒差をつけてトップでFP2を終えた。

 ルクレールはアタックでもレースペースでも頭ひとつ抜けていたが、2番手のフェルスタッペンがほとんどロングランせず。アタックのタイミングもズレていたこともあって、この差を鵜呑みにはできないだろう。

 4、5番手にはアストンマーティンの2台がつけ、6番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)以下、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ノリスと続いた。

 トップ5チームの顔ぶれこそ変わらないものの、アストンマーティンが好調な様子であり、その中での序列には変化があるのかもしれない。メルセデスとしては、ルイス・ハミルトンが18番手に沈んでいるのは気になるところだ。

 トップ10入りの壁が厚い状況で、RBの角田裕毅は10番手タイムをマーク。ソフトタイヤを使った最初のアタックではセクター3でミスがあり不発だったが、その後再アタックし、1分18秒188をマークした。FP1に続いてチームメイトのダニエル・リカルド(12番手)を上回った。 

 
   
1
 - 
4
   
   
1
 - 
2
   
順位 ドライバー # シャシー エンジン 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 Monaco シャルル ルクレール フェラーリ 16 Ferrari Ferrari 26

1'17.277

  245.879
2 Netherlands マックス フェルスタッペン レッドブル 1 Red Bull Red Bull 21

+0.381

1'17.658

0.381 244.672
3 Spain カルロス サインツ Jr. フェラーリ 55 Ferrari Ferrari 25

+0.430

1'17.707

0.049 244.518
4 Canada ランス ストロール アストンマーティン 18 Aston Martin Mercedes 29

+0.545

1'17.822

0.115 244.157
5 Spain フェルナンド アロンソ アストンマーティン 14 Aston Martin Mercedes 31

+0.635

1'17.912

0.090 243.875
6 United Kingdom ジョージ ラッセル メルセデス 63 Mercedes Mercedes 24

+0.674

1'17.951

0.039 243.753
7 Australia オスカー ピアストリ マクラーレン 81 McLaren Mercedes 29

+0.800

1'18.077

0.126 243.359
8 Mexico セルジオ ペレス レッドブル 11 Red Bull Red Bull 33

+0.813

1'18.090

0.013 243.319
9 United Kingdom ランド ノリス マクラーレン 4 McLaren Mercedes 23

+0.878

1'18.155

0.065 243.116
10 Japan 角田 裕毅 RB 22 RB Red Bull 27

+0.911

1'18.188

0.033 243.014

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