F1イギリスGP予選:ハミルトン、驚異のレコードで”制圧”。フェルスタッペン3番手も1秒遅れ
F1第4戦イギリスGPの予選が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1第4戦イギリスGPの予選がシルバーストン・サーキットで行なわれた。ポールポジションは、圧巻のコースレコードを樹立したメルセデスのルイス・ハミルトンが獲得した。
走行初日の金曜日は今年一番の暑さに見舞われたイギリスだが、この日は気温22度、路面温度40度。FP2と比べると路面温度は10度近く低いコンディションとなった。
サーキット上空には雲も多く降水確率が60%とされる中、ドライコンディションで予選開始時刻を迎えた。
Q1:ハース、アルファロメオの苦悩続く
18分間のQ1セッションがスタートすると、まずはアルファロメオとハースの4台がコースイン。彼らのアタックが終わるころ、ガレージで様子を見ていた各車がコースインし、コース上の台数が増えていった。
ギヤボックス交換ペナルティが決まっているダニール・クビアト(アルファタウリ)が1分26秒819をマークし、アルファロメオとハース勢に1秒の差をつけた。その後も各車がタイムを塗り替えていく。
各車がいったんタイムを出したタイミングで、トップはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。0.023秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手につけた。
セッション残り6分の時点で、Q1敗退圏内にいるのは、アルファロメオとハースの4台の他、ウイリアムズのニコラス・ラティフィ。ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が15番手となったが、中団チーム各車のギャップは小さく、11番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)含め、多くのマシンが再アタックへと向かっていく。
タイムを更新して2番手につけているルイス・ハミルトン(メルセデス)、5番手のランス・ストロール(レーシングポイント)もアタックに出た。
セッション終了間際、ラティフィがターン7を出たところでスピン。一時的にイエローが出された。
セルジオ・ペレスの代役で急きょ参戦したニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)がストロールから0.084秒差の5番手につける中、Q1敗退圏内から脱出するドライバーはなくセッション終了。
Q1首位はボッタスで、ハミルトン、フェルスタッペンというトップ3のオーダーだ。
16番手以下、ケビン・マグヌッセン(ハース)、アントニオ・ジョビナッツイ(アルファロメオ)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ラティフィの5名がQ1ノックアウトとなった。
なお、13番手でQ2進出したラッセルはラティフィのスピンによって出された黄旗時にスローダウンしなかった疑いで、セッション後に審議が行なわれることになった。
Q2:メルセデス、ミディアムで圧巻。ガスリー惜しくもQ3進出逃す
15分間のQ2では、レッドブルやメルセデス、レーシングポイントの6台に加え、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がミディアムタイヤで走行開始。ミディアムでQ2を突破し、このタイヤで決勝をスタートすることを狙った。
ここではボッタスが、1分25秒015のコースレコードをマーク。2番手に続いたフェルスタッペンに対して1.129秒差をつけた。一方、ハミルトンはターン7でスピン。コース上に砂利が出てしまったため、残り時間8分51秒のところで赤旗が掲示された。
この時点で、ソフトタイヤを履いたドライバー最上位はエステバン・オコン(ルノー)の4番手。これをミディアムタイヤで上回ったのは、ボッタスの他、フェルスタッペンとルクレールのみだった。
セッションが再開されると、ハミルトンが真っ先にコースイン。新品のミディアムタイヤに履き替えアタックへ向かった。ハミルトンはコースをひとりで独占する形で走行し、1分25秒347をマーク。ミディアムでのQ2突破をほぼ確実なものにした。
残り時間が4分を切ると、各車が続々とコースイン。ここではベッテルとストロールがミディアムタイヤを履き、それ以外の全車がソフトタイヤを装着した。
ストロールはタイムを伸ばすことはできなかったものの、10番手でなんとかQ2突破。11番手のガスリーとは1000分の1秒まで同タイムで、先にタイムを出していたストロールがヒヤヒヤのQ3進出となった。また、アルボンはタイムをあまり伸ばせず、12番手となった。
結局、メルセデス勢とフェルスタッペン、ルクレール、ストロールの5人がミディアムタイヤでQ2を突破しスタートとなった。
ここでガスリー、アルボン、ヒュルケンベルグ、クビアト、ラッセルがQ2敗退となった。代役として急きょ参戦となったヒュルケンベルグは、Q3進出まで0.065秒まで迫ったが、惜しくもここで予選を終えた。
Q3:ハミルトンがボッタスとの一騎打ち制しPP。フェルスタッペン3番手も大差
12分間のQ3では、まずマクラーレン勢からアタック。新品のソフトタイヤが残り1セットということもあり、中古タイヤで1分26秒台中盤のタイムとなった。
その後ろ、たっぷりと間隔をとってアタックに入ったハミルトンは、1分24秒616をマーク。ボッタスもそれに0.150秒差に迫った。
3番手にはフェルスタッペンがつけたが、ハミルトンとは1.147秒差と絶望的なギャップ。ポール争いはメルセデスの一騎打ちの様相となった。
4番手にはストロール。その後ろに、フェラーリ、マクラーレン、ルノーが2台ずつ並ぶオーダーだ。
残り3分を切り、Q3進出の全10台がコース上へ。ストロールが隊列の先頭でアタックに入るが、セクター1でミスしてしまった。
メルセデス勢は、ボッタスがセクター1で全体ベストを更新。しかし、ハミルトンがセクター2で全体ベストを更新しやり返した。ハミルトンはセクター3で自己ベストを更新できなかったものの、1分24秒303までタイムアップ。ボッタスはセクター2でミスがあり、0.3秒ほどタイムロスしたこともあり、1分24秒616で2番手だった。
3番手はフェルスタッペン。1分25秒325まで自己ベストを更新したものの、ハミルトンには1.022秒差をつけられた。4番手はルクレールで、フェルスタッペンとは0.102秒差だった。
5番手以下、ランド・ノリス(マクラーレン)、ストロール、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(ルノー)、オコン、ベッテルというオーダーだった。
順位 | ドライバー | タイム | 差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | 1'24.303 | 251.564 | |
2 | バルテリ ボッタス | 1'24.616 | 0.313 | 250.633 |
3 | マックス フェルスタッペン | 1'25.325 | 1.022 | 248.550 |
4 | シャルル ルクレール | 1'25.427 | 1.124 | 248.254 |
5 | ランド ノリス | 1'25.782 | 1.479 | 247.226 |
6 | ランス ストロール | 1'25.839 | 1.536 | 247.062 |
7 | カルロス サインツ Jr. | 1'25.965 | 1.662 | 246.700 |
8 | ダニエル リカルド | 1'26.009 | 1.706 | 246.574 |
9 | エステバン オコン | 1'26.209 | 1.906 | 246.002 |
10 | セバスチャン ベッテル | 1'26.339 | 2.036 | 245.631 |
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