F1フランスFP1:メルセデス復調か、ボッタス首位。フェルスタッペン3番手、角田裕毅は10番手
F1第7戦フランスGPのフリー走行1回目は、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップ。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は10番手となった。
Valtteri Bottas, Mercedes W12, Lewis Hamilton, Mercedes W12
Mark Sutton / Motorsport Images
F1第7戦フランスGPのフリー走行1回目がポール・リカール・サーキットで行なわれた。トップタイムを記録したのは、メルセデスのバルテリ・ボッタスだった。
昨年はコロナ禍の影響で開催中止となったフランスGP。テストサーキットとしても有名なポール・リカール・サーキットは、4本のストレートを様々なキャラクターのコーナーでつないだようなレイアウトだ。
気温25度、路面温度37度というコンディションでセッションが始まると、多くのクルマがハードタイヤでコースイン。アストンマーチンの2台やフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はソフトタイヤ、フェラーリのシャルル・ルクレールはミディアムタイヤで走り出した。
セッション序盤は気流センサーを搭載したり、フロービズペイントを施して空力のチェックを行なうチームが多かったが、ボッタスは縁石に乗り上げフロントウイングを破損。その他には、角田裕毅(アルファタウリ)やミック・シューマッハー(ハース)がスピン。シューマッハーはウォールに軽く接触してしまった。
さらにセッション開始から15分、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が風の影響を受けたか、ターン11で突如挙動を乱し、リヤからバリアにクラッシュ。幸い自走でピットに戻ることができたが、タイヤを完全にダメにしてしまった。
セッション折り返しを前に、徐々にソフトタイヤを履くマシンも増え、各車ペースアップ。しかしフェラーリのカルロス・サインツJr.はアタックに入ったターン2でスピンを喫し、内部構造が見えるほどのダメージをタイヤに負ってしまった。
その後は大きなトラブルなく、各車がロングラン気味に走行を重ねる中でセッション終了。トップタイムをマークしたのは、ボッタスだった。モナコ、アゼルバイジャンと2戦連続で苦戦が続いたメルセデスだが、ハミルトンも2番手に続いており、復調の気配を見せた。
レッドブル・ホンダ勢はマックス・フェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが4番手。セッション前半のハードタイヤでのタイムではメルセデスに先んじていたが、フェルスタッペンはソフトタイヤでのアタックで「コーナーでフロントが入っていかない」と訴え、セクター3で自己ベストを更新できなかった。セクター1、2ではメルセデスとほぼ互角のペースを発揮しており、この問題を解決できれば、さらにタイムは伸びそうだ。
メルセデス、レッドブルのトップ4以降はアルピーヌ、マクラーレン、アルファタウリの3チームが争う構図となった。
5番手にはアルピーヌのエステバン・オコンが入り、マクラーレンのダニエル・リカルドを挟んで、7番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がつけた。アルピーヌはチームの母国で上位につけた。
アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが8番手。角田裕毅もチームメイトから0.148秒差の10番手となった。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | バルテリ ボッタス | 24 | 1'33.448 | 225.057 | ||
2 | ルイス ハミルトン | 21 | 1'33.783 | 0.335 | 0.335 | 224.253 |
3 | マックス フェルスタッペン | 23 | 1'33.880 | 0.432 | 0.097 | 224.022 |
4 | セルジオ ペレス | 25 | 1'34.193 | 0.745 | 0.313 | 223.277 |
5 | エステバン オコン | 25 | 1'34.329 | 0.881 | 0.136 | 222.955 |
6 | ダニエル リカルド | 24 | 1'34.644 | 1.196 | 0.315 | 222.213 |
7 | フェルナンド アロンソ | 21 | 1'34.693 | 1.245 | 0.049 | 222.098 |
8 | ピエール ガスリー | 20 | 1'34.699 | 1.251 | 0.006 | 222.084 |
9 | ランド ノリス | 21 | 1'34.707 | 1.259 | 0.008 | 222.065 |
10 | 角田 裕毅 | 22 | 1'34.847 | 1.399 | 0.140 | 221.738 |
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