レッドブル、母国メキシコGP決勝でのペレスへ対するチームオーダーの可能性を認める
レッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンが今季のタイトルを逃すリスクを考慮し、母国メキシコGPを迎えたセルジオ・ペレスにチームオーダーを課さないことは愚かだと考えているようだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
これまでのF1キャリアで初めて優勝を狙えるマシンに乗って母国メキシコGPへ凱旋したセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は、母国のファンの前で勝利を飾ることに野心を燃やしている。
しかし、チームメイトのフェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)との激しいタイトル争いを繰り広げていることから、レッドブルはペレスに勝利の機会を与えることで、タイトル獲得のチャンスが手から滑り落ちるのではないかと危惧している。
レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、決勝レースの終盤にペレスがフェルスタッペンの前を走っていた場合には、ペレスに道を譲ってもらうという厳しい判断を下す必要があると語っている。
「これがチームスポーツだということを心に留めておく必要がある」とホーナーはSkyに対して語った。
「チームスポーツであり、コンストラクターズ、そしてドライバーズタイトル両方のために我々は戦っている」
「22レースのうちのたった1レースだが、チェコ(編注:ペレスの愛称)のホームGPでもある。ドライバーに対してこんなことをお願いする立場にはいたくないものだ」
「だが、レース前には起こりうるシナリオを話し合い、しっかりとしたプランでレースに挑む必要がある。全員がそのプランと目標を理解している状況でね」
「ここでの目標は最大限のポイントを稼ぐことだ。現段階のタイトル争いでは、1ポイントも逃すことはできない」
「これはチームスポーツであり、チームの全員がそれぞれの役目を負っている。最大限のポイントを得るには、そうする必要がある」
ホーナーもペレスも、週末に入る前にはチームオーダーについての協議は行なっていないと明言しているが、決勝レースに向けた予選後の戦略会議では間違いなく議題として取り上げられるだろう。
ホーナーはこう続けた。
「どの決勝レースの前と同じように、これらのことについては話し合うことになるだろう。セルジオは、自分の仕事やチームのためにチームメイトを援護することを理解している。悩みのタネにはなるだろうがね」
アメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行なわれた前戦アメリカGPでは、決勝ペースに優れたペレスは先頭集団に加わり、ハミルトンに第1スティントを引き伸ばすことを諦めさせた決定的な要因になった。ホーナーは、メキシコGPの決勝レースでもペレスが上位争いをかき乱す存在になると予想する。
「彼は欠かせない存在だ」と彼は言う。
「オースティンで見たように、セルジオがいたことでルイスは第1スティントを引き伸ばすことが出来なかった。彼は長く走ることなく、チェコの前に出るべくピットインを強いられた」
「戦略的にも、選択肢が増えることになる。我々が切望していたことだ。(メキシコGPで)セルジオがさらにペースを上げられるなら、絶好のタイミングだ」
予選の結果、フェルスタッペンは3番手、ペレスは4番手とグリッド2列目に並んだ。フロントロウに並んだメルセデスを攻略するために何ができるのか、レッドブルはレース前、そしてレース中もあらゆる選択肢を考慮することになるだろう。
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